コラム

 公開日: 2015-06-06  最終更新日: 2016-07-25

車椅子の場合の廊下幅員

倉敷市 黒川浩行

伝い歩き、介助歩行、車椅子の場合の廊下有効幅員

 誰しも自分が車椅子で生活するのは望まないと思いますが、しかし、もし、そうなったときに自宅は大丈夫だろうかと思うのではないでしょうか。もちろん、施設に入所すればそのような心配はいらないが、これからは在宅介護、福祉が多くなります。それに何より、在宅を望む人のほうが多いのです。
 
 バリアフリーにするには、まずは段差がないこと、必要な手すりがあることで、ここまでは誰しも想像するのですが、廊下の有効幅員も重要になってきます。伝い歩き、介助歩行、車椅子の場合を想定します。

1.伝い歩きの場合
 当然、手すりは必要になります。廊下幅員は一般的な寸法の柱芯910mmで有効幅員が750~780mm程度で特に問題はありません。

2.介助歩行の場合
 本人の斜め後方に介助者は立って、からだを横に半身ずらして、本人のからだを支えます。前方を確認しながら歩行する場合が多いため、1.5人分のスペースが必要になりますが、通常の750~780mmあれば、なんとか介助歩行は可能です。

3.車椅子の場合
 自走用車椅子で620~630mm程度、介助用では530~570mm程度です。通常の910mmモジュールの場合、廊下の有効幅員は最大で780mmです。廊下を直進する場合は、それぞれの車いすの全幅に100~150mmをたした程度の廊下幅で通行できるため、この廊下幅で問題はありませんが、しかし、廊下を直角に曲がったり、出入り口の際には、車いすを回転させなければなりません。


 廊下を直角に曲がるためには自走用車いすの場合、廊下の有効幅員は、最低でも850~900mm必要です、出入り口の場合は有効幅員は750mm必要となります。通常は700~720mm程度となり、さらにドアの厚みや取手を考慮すると700mmより狭くなります。したがって廊下の有効幅員780mmでは通行は困難となります。

 これだけの通行幅員を確保するためには、壁芯ー芯距離で1,000mm以上必要であり、新築や増築の際の対応が必要です。リフォームの場合には、各室出入り口の開口幅員の拡張が現実的な整備方法です。

車椅子の場合高さ350mm程度の巾木が必要


 車いすの場合は、出入り口付近での車いすの切り返しで、足やフットサポートや駆動輪車軸が壁面や開口部の戸枠周辺に当たりを傷つけます。通常の幅木の幅は60~80mm程度しかなく、350mm程度は必要になります。簡単なのは60~80mm程度の巾木を数枚張り上げて350mm以上の高さにすることです。

 また、高齢になると夜間のトイレの回数が増えるため、足元灯を出入り口付近や寝室出入り口からトイレまでの動線の要所に設置するとよい。

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マイベストプロ 黒川 浩行
東京の設計事務所勤務を経て、個人事務所を設立。その間「スカイプラザ町田」や湯郷温泉「錦園」をはじめ、ホテルや個人住宅の設計を手掛ける。西日本放送の「アイラブ土曜日」に設計監理の2つの住宅が放送された。
現在㈱ツナシマでリフォームを中心に民間建築を担当
一級建築士、福祉住環境コーディネーター2級
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