コラム

 公開日: 2016-04-12 

マニュアルより実際の状況を優先させる。建物・設備の保全、維持管理。

「予防保全」と「事後保全」


保全とは、完成時の建物の持つ機能や性能を維持するだけでなく、建物が存続する
期間内において、その全体または部分の機能および性能を使用目的に適するように
維持、改良する行為とされています。

保全は、故障などへの対処の違いから、「予防保全」と「事後保全」に分けて考えられ
ています。

建物に必要とされる適切な保全を「予防保全」とし、事故や不具合が生じてから、修繕
を行なうことを「事後保全」といいます。

点検や保守により前兆を捉え、故障する前に適切な処置をする「予防保全」は、一見
寿命があるのに取替える等、不経済に思われます。

しかし、事故や故障が突然発生し、「事後保全」により復旧を急ぐあまり、十分な検討を
せず部分的な補修をしたり、性能や耐久性の異なる部品に交換したりすることで、結局
は全体的・根本的な修繕を先送りすることになり、長期的に考えれば「事後保全」は、
「予防保全」に比べ経済的とはいえません。

また、「予防保全」にあっても、法定耐用年数の通りに機器を交換することにとらわれる
ことはなく、実際の劣化状況と収支状況を考えあわせ、予防的に保守、修繕することが
求められます。

従って、賃貸不動産の経営者は建物全体の状況を正確に把握したうえで、適切な
維持保全をする必要があります。

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