コラム

 公開日: 2016-03-09 

隣人が過度の子供嫌いであることを隠して売買契約を締結!その責任は?

説明義務違反となる場合もあります。


売買物件の隣地に過度の子供嫌いの人が居住していたが、そのことを隠して
売買契約を締結した事例。

売主Aさんは、隣人とトラブルを抱えていました。隣人はAさんの子供の騒ぐ声
が気に入らず、「うるさい」「引越しをしろ」などいわれたり、テレビの音を大きくさ
れたり、次第に苦情がエスカレートしていきました。

Aさんは、たまらず住み替えを考えて、この自宅を売却しました。ところが子供の
いる買主Bさんが入居するとすぐに、隣人から「Aみたいに追い出してやる」等の
嫌がらせを受けました。

「隣人が過度の子供嫌いなど聞いていない、説明義務違反だ。」として売主及び
媒介業者に損害の賠償を求め提訴しました。

●媒介業者の言い分
1.確かに内覧時何度か隣人から「うるさい!」などといわれたが、そこまで酷い
状態とは思わなかった。
2.隣人については、個人のプライバシーに関する事項であり、重要事項には
当らず説明義務はない。
3.そもそも売主からそのような話は聞いてなく、責任は売主のみにある。

●売主の言い分
1.積極的に虚偽の説明はしたわけではなく、聞かれなかったから黙っていただけ
で責任などない。

裁判所の判断
・裁判所は、売主及び媒介業者に対して、買主の損害賠償請求の「一部」を
認めました。

この事例から学ぶことは。
① 何を説明するべきか
・買主が売買契約を締結するに当たり、その判断に大きく影響を与えると考えら
れる事項については、事前に告知、説明しなければいけません。

② 媒介業者の説明義務
・内覧時に、隣人から「うるさい」などと苦情があった場合には、隣人の人柄等や
トラブルの有無を売主に確認することも必要となります。そしてその事実が売買に
大きな影響を与えると考えられる場合には、隣人のプライバシーには十分に配慮
しながら、事実を客観的に説明する必要がありそうです。

③ 売主の説明義務
・売主は媒介業者を介しているからといって、説明義務を免れるわけではありま
せん。虚偽の回答や虚偽ではないまでも誤った認識を持たせるような回答をし
た場合には説明義務違反になることもあります。

このようなトラブルを回避する為に、「物件状況確認書」には売主の自署にて
事実を記入してもらう作業がとても重要となります。

迷惑行為をする隣人、説明義務はあるのか?


○随時、不動産相談の受付をしています。 メールでの受付は
○メールでのご相談もお受けしています。  メールでの相談は
料金表
セミナー

この記事を書いたプロ

有限会社富商不動産販売

不動産コンサルタント 宮本裕文

岡山県岡山市北区富町2-3-29  富商ビル1階 [地図]
TEL:086-253-1217

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

10

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
コンサルタント料金表

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~○全て1件につての料金となります。○秘密厳守。面談によるコンサルタント・相談は予約要。○不動産のト...

私の雑記帳
イメージ

平成28年12月3日一日しっかり歩きました・・・。本日の宿 松崎旅館さん。 民宿は初体験! 松崎旅館さん男二人ぶらり旅には民宿がお似合いです。(笑)...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
取締役社長でコンサルタントの宮本さん

不動産のあらゆるお悩みを、豊富な知識と経験でスッキリ解決!(1/3)

 不動産業界に入って約30年を迎える「有限会社富商不動産販売」(岡山県岡山市北区富町)代表取締役社長の宮本裕文さん。これまで岡山市北区富町の石井中学校区で地域に密着した不動産業者として売買や賃貸の仲介業、土地・建物の管理業などを幅広く手がけ...

宮本裕文プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

豊富な経験。知識と実績。岡山市の不動産コンサルタント。

会社名 : 有限会社富商不動産販売
住所 : 岡山県岡山市北区富町2-3-29  富商ビル1階 [地図]
TEL : 086-253-1217

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-253-1217

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

宮本裕文(みやもとひろふみ)

有限会社富商不動産販売

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

貸家の原状回復

長く住んでいた入居者の人が引越ししましたが、室内をかなり...

m・h
  • 60代以上/女性 
  • 参考になった数(16

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
賃貸借契約 契約における確認事項とは。

 当事者と対象物件の確認。 ●土地または建物を目的物件とする賃貸借契約において、少なくとも次の事項は事...

[ 契約の意味と意義とは。 ]

賃貸借契約 借家権 期間の定めがない場合の解約は?

 存続期間の定めがない場合。 民法では、貸主は「いつでも解約の申入れをすることができる」とされています...

[ 賃貸借契約の注意点。 ]

不動産の売主等による「告知書」の提出の協力。

 不動産の売主等による「告知書」の提出について ●その考え方・宅地建物の過去の履歴や隠れた瑕疵など、...

[ 私の不動産コンサルタントに対する想い。 ]

権利関係の調査は基本的な義務です。

 真の所有者。 ●登記簿上の所有者となっている売主からの売買を媒介する場合は、所有者と称する人が売却権...

[ 私の不動産コンサルタントに対する想い。 ]

売買契約 契約書の意味と効用。

 契約書の効用とは。 契約は口頭でも成立するとされていますが、一般的には契約書を作成し当事者が署名捺...

[ 私の不動産コンサルタントに対する想い。 ]

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ