コラム

 公開日: 2015-12-15 

重要事項説明書を受け、契約の意思表示として預り金を支払った。都道府県での考え方・対応。

預り金の返還。


私はコラムで度々、不動産取引における預り金についてお話していますが、基本的に「預り金」は、
いかなる理由であっても一旦は返還すべき性質の金銭だと思っています。

宅地建物取引業法によれば、その解釈・運用は次のように考えられています。

宅地建物取引業法では、契約の成立前に授受される申込金、申込証拠金、契約証拠金等
の金銭は名目のいかんにかかわらず、すべて「預り金」として取扱います。

そして、宅地建物取引業者は相手方が契約の申込みを撤回した際、すでに受領した預り金の
返還を拒むことを禁止しています。

例えば、「預り金は、既に手付金となっており、返還できない」というように手付金として授受してい
ないのに手付金と主張して返還を拒むことも、当然禁止されており、預り金は「いかなる理由が
あっても一旦返還すべきものである」と考えられています。

しかし、都道府県では「預り金」についての解釈や考え方は少し違うようです。
某府のHPでは、「基本的に預り金は返還されるべき」としながらも、次のように記載しています。

「申込者が重要事項説明を受け、入居希望の意思表示として預り金(申込証拠金)を支払い
、それを受けた貸主が入居を承諾したという場合などは、貸主と借主の双方の意思が一致した
として契約成立とみなされる可能性は大きくなります。
預り金は、契約が成立したときに「手付金」となるのが一般的です。成立して手付金になれば、
契約を解除しても返還されるとは限りません。」とされています。

都道府県によっては、「預り金はいかなる理由があっても、一旦返還」と考えられていないケース
もあるようです。

これから学生マンションの賃貸繁忙期となりますが、県外での契約には慣例、慣習もありますので
、「預り金」の授受には注意が必要となります。

何のための「預り金」かの説明を十分に受けて、契約の場合又はキャンセルの場合の取扱いの確認
をすることはとても重要です。

そして、トラブル防止のために「宅地建物取引業者は預り金は授受しない」のが望ましいのではと
思います。


契約の成立時期。


○随時、不動産相談の受付をしています。 メールでの受付は
○メールでのご相談もお受けしています。  メールでの相談は
○不動産のセカンドオピニオン 岡山市の不動産コンサルタント 宮本裕文
料金表
セミナー

この記事を書いたプロ

有限会社富商不動産販売

不動産コンサルタント 宮本裕文

岡山県岡山市北区富町2-3-29  富商ビル1階 [地図]
TEL:086-253-1217

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

12

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
コンサルタント料金表

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~○全て1件につての料金となります。○秘密厳守。面談によるコンサルタント・相談は予約要。○不動産のト...

私の雑記帳
イメージ

平成28年12月5日●2014年の「第11回本屋大賞」に輝いた和田竜の『村上海賊の娘』で有名となった、戦国時代最強の村上海賊(水軍)! 「村上海賊の娘」とは?...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
取締役社長でコンサルタントの宮本さん

不動産のあらゆるお悩みを、豊富な知識と経験でスッキリ解決!(1/3)

 不動産業界に入って約30年を迎える「有限会社富商不動産販売」(岡山県岡山市北区富町)代表取締役社長の宮本裕文さん。これまで岡山市北区富町の石井中学校区で地域に密着した不動産業者として売買や賃貸の仲介業、土地・建物の管理業などを幅広く手がけ...

宮本裕文プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

豊富な経験。知識と実績。岡山市の不動産コンサルタント。

会社名 : 有限会社富商不動産販売
住所 : 岡山県岡山市北区富町2-3-29  富商ビル1階 [地図]
TEL : 086-253-1217

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

086-253-1217

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

宮本裕文(みやもとひろふみ)

有限会社富商不動産販売

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

手続き無事にできました

亡くなった父が個人的に家を貸していましたが、住人が引越す...

m・m
  • 50代/女性 
  • 参考になった数(20

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
意外ですが、宅建業者に契約書(37条書面)の説明義務はありません!

 意外なこと 契約書の説明は義務ではありません。 ●宅地建物取引業者にはその取引において数々の義務が課せ...

[ 私の不動産コンサルタントに対する想い。 ]

賃貸借契約 契約における確認事項とは。

 当事者と対象物件の確認。 ●土地または建物を目的物件とする賃貸借契約において、少なくとも次の事項は事...

[ 契約の意味と意義とは。 ]

賃貸借契約 借家権 期間の定めがない場合の解約は?

 存続期間の定めがない場合。 民法では、貸主は「いつでも解約の申入れをすることができる」とされています...

[ 賃貸借契約の注意点。 ]

不動産の売主等による「告知書」の提出の協力。

 不動産の売主等による「告知書」の提出について ●その考え方・宅地建物の過去の履歴や隠れた瑕疵など、...

[ 私の不動産コンサルタントに対する想い。 ]

権利関係の調査は基本的な義務です。

 真の所有者。 ●登記簿上の所有者となっている売主からの売買を媒介する場合は、所有者と称する人が売却権...

[ 私の不動産コンサルタントに対する想い。 ]

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ