吉井江里

よしいえり

ソット・ヴォーチェ

[ 岡山市北区 ]

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コラム

 公開日: 2016-07-08  最終更新日: 2016-07-09

音楽を再生、録音する機器の移り変わりと練習への活用について

今や音楽はデータの時代でCDすらその影が薄くなりつつあります。

スマートフォンで音楽を買い、聴くことができるのは便利で、夢のようですね。

今日はそんなに便利ではなかった頃の音楽の聴き方と練習への活用方法をご紹介します。

私が生まれた頃には大きなレコードと小さなレコードが家にあり
薄くて色のついた「ソノシート」というものもありました。

「ソノシート」について


レコードの盤は黒っぽいものが多く、しっかりとした厚みがあり手で曲がるようなものではありません。
それに対してソノシートは薄くて赤い色をしていて顔の前に持ってくると少し透けていました。

私たちは「ゲゲゲの鬼太郎」などのアニメの本を買って、その付録としてついているソノシートを、小さなレコードプレーヤーで聴いていました。
歌だけではなく、登場人物がそれぞれの声で演技をしているのです。
画像はなく、本の方へその物語の様子が描かれており、わくわくして何度も何度も自分でかけては聴いていました。
映像がないということは、想像力も膨らむので、今思えば今の仕事に必要な能力のいいトレーニングになったと思います。
1960年代生まれの私たちにとってはとても懐かしいものです。
プレイヤーは蓋を閉めると持ち運べるような仕組みになっていたかと記憶しております。

カセットテープレコーダーの出現


その後、小学校5年生の時に初めて「カセットテープレコーダー」を買ってもらいました。
ラジオも録音でき、生録音もできるので毎日毎日使いました。
そのままでも持ち運ぶ事ができるのですが、それ専用のちょうど入る袋を買ってもらい、どこへでも持って行きました。大きさはA4サイズとA3サイズの中間ぐらいだったのではないかと記憶しています。

鳥の声も電車の音も録音できる。
自分の声だってピアノだって録音できる!
自分の声を聴いたときの衝撃は今も忘れられないです。
だって全然違うのですもの。自分で思っていた声とは。
でも、そこでひるまずに聴き続けていたので今はもう慣れました。きっと声も私が希望するような感じに近いところまで変わってきたのではないでしょうか?


レッスンで録音をおすすめしますと難色を示される方がおられます。
それは一度でも聴いたことがある方が多く、どうも自分の声にはがっかりされたのでしょう。でも、大丈夫、録音すること、それを聴く事を重ねていくうちに少しずつ折り合っていくものです。
そしてかならず、その録音することと聴く事でぐんぐんと声が成長していきます。
合唱の練習でもぜひ録音して帰られることをおすすめします。
録音が許されない場合もありますのでご確認してから録音してください。

昨年、大阪でのレッスンを聴講させていただいたオランダのフランス・ホイツ先生も、また、芦屋でのマスタークラスを聴講させたいただいた、あのエリー・アメリング先生も録音した声をきちんと聴くことを勧められていました。
レッスンを受けられた皆さん、素晴らしい声楽家の方ばかりでしたが
きっちりと録音され、帰ってご自身でチェックして、それからの演奏にきっと役に立つ何かを見つけられたと思います。

ピアノも録音して聴くと気がつく事がいっぱいあります。
テンポの感覚は自分ではできていると思っていても録音すると理想とはかけはなれている場合もあります。
しっかり弾いているつもりなのにどんどんと遅く重たくなっていたり
左右の音のバランスの悪さなどにも気がつきます。
私は伴奏をすることも多いですが、歌や楽器とのバランスはどうか、また、合わせる事に必死で自分の音楽が作れていないか?(歌などについていっているだけでは?)などをよく聴くことにしています。そして次の機会までには直すように心がけています。

練習の方法


こつこつと練習すること、聴く事を大切にすることなどが、音楽の勉強にはとても大切なのですが
プロになろう、教える人になろう、音楽を生き甲斐にしようと思う人には、そういう練習や作業する時間がとっても重要です。
先日もある方に「どのように練習をしていったらいいのでしょうか?」と質問されましたが
やっぱり「毎日コツコツ」しかないことと、ゆっくりなテンポでの練習や部分練習などの重要さをお伝えしました。
レッスンでは「この歌のここをこういう風な声で」などの具体的なことも習いますが
本当は「練習の方法」の伝授が大事かもしれませんね。

そして「便利」で「簡単」に音楽を聴け、楽しめるようになった現在ですが
楽器や歌の練習には「効率的」に行う方法はあっても、一足飛びに技術を身につけることはできません。
こつこつと積み上げていく。
それしかないです。長い道のりになりますが、それでもその達成感は何物にも代え難いものです。
だから「生演奏」には価値があります。
どうぞ「演奏」を楽しみましょう。それぞれの方法でそれぞれの場所で。


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