コラム

 公開日: 2015-10-23 

マナーうんちく話1071《知っておきたい季節の美しい言葉「霜降」と「三つ花」》

「秋の夕暮れはつるべ落とし」と表現されますが、めっきり日暮れが早くなり、寒気が増してきましたね。

これからは天気の移り変わりも激しく、寒さが日毎に増してくるわけですが、こうなると今までの露が冷気で冷え込み「霜」になります。

10月24日は二十四節季の一つ「霜降」です。
秋が深まり、霜が降りて来る頃とされています。

勿論旧暦の話ですから、実際に霜が降りて来るのは、まだ先です。
私が住んでいる「晴れの国」岡山では、例年だと、ひと月以上先のことです。

しかし油断大敵です。
農作業にとって霜は大敵です。

従って冷え込みが厳しい日には霜に要注意で、天気予報から目が離せません。
霜が降りるまでは夏野菜のナスビやピーマンは収穫できますが、霜にあたれば、殆どの野菜や花がやられてしまいます。

今では温室栽培方法も確立されていますが、昔は想像以上に大変なことだったと思います。

「生きることは食べること」ですが、その食べ物が霜により大打撃を受けるわけですから・・・。

だから二十四節季に、「霜降」という節目を設けて注意を促したのでしょうね。

しかし、先人はこの霜に恐れていただけではありません。
野菜や花に大打撃を与える霜も、細かく観察し素敵な名前をつけて、その風流を楽しんでいたわけです。

外国人のように、虫の鳴き声を単なる音として聞くのではなく、それぞれの虫の声として聞く耳を持ち、「虫聞き」と言う文化まで築いた日本人です。

霜の美しさを見事に映し出し「霜の花」と表現しました。
雪の表情にも色々な名前をつけて楽しみましたが、霜にまで名前を付けるとはすごいですね。

また「霜の花」は「三つの花」とも言われます。

ちなみに雪は「六つの花」と言われます。
「三つの花」は雪の「六つの花」に対してつけられた名前で、季語は晩秋です。

その年の晩秋から秋にかけて、初めて降りる霜の事を「初霜」と呼びますが、冷え込みが強い朝には是非注意して観察してみて下さい。

そして、霜が降り始めたら紅葉の季節です。
春は、「山笑う頃」と表現されますが、紅葉の季節は、赤や黄色に色づいた葉っぱがお化粧するので「山彩る頃」と表現されます。

季節に合わせ、山の表情にまで風流な言葉で表現した、日本人の感性は実に見事です。

昔の建物は、霜や雪や雨の降り具合、風の吹き方等々、自然の在り様を緻密に観察し、それらに逆らうことなく上手に工夫して作られています。
だから何百年も美しい状態が保たれているのではないでしょうか?

今回、一流と呼ばれる企業が建てて販売したマンションやゴム製品にデーターの改ざんが発覚し、大きな問題になっています。

和食が無形文化遺産に登録された頃には、やはり一流と言われる百貨店やホテルにおいて、食品偽装表示が話題になりました。

売り上げ至上主義は、自然も人の心も蝕んでしまいますね。
せめて季節の節目くらいは、自然に触れ、自然を大切にするよう、一人ひとりが心掛けたいものです。そうすることにより思いやりの心が目覚めてきます。

また、時節の挨拶や朝礼などにおいて、季節の言葉を取り入れてみるのもお勧めです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

6

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

【女性部・女性会向け厳選講座】商工会、法人会、各種団体女性部から婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座で、人生を前向きに生き、身も心も精...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1468《大切にしたい「言葉のお洒落」と「敬語」①》

日本は国土の7割以上を山で覆われていますが、「山笑う頃」から「山滴る頃」は緑のグラデーションが一番美しい時...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1467《マナーに存在する原則と例外》

日本には世界屈指の年中行事が有ると言われていますが、地域により様々です。慶事や弔事のしきたりもそうでしょ...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1466《農の心を大切に!5月21日は二十四節気のひとつ「小満」》

気温が上がり一段と緑が濃くなってきました。5月21日は二十四節気のひとつ「小満」です。二十四節気の中...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1465《大切にしたい「その場の空気を読んだ」立ち居振る舞い》

大人として「してはいけない振る舞い」、「すべきではない振る舞い」は多々あります。特に女性は・・・。しか...

[ ビジネスマナー ]

マナーうんちく話1464《賢い休養のお勧め》

四季が明確に分かれて、それがゆっくり移り変わる日本では吹く風にも豊かな感性を働かせました。丁度今頃に吹...

[ マナーの心得 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ