コラム

 公開日: 2015-10-09 

マナーうんちく話1062《供花・献花の知識と作法①》

【供花・枕花の意味と役割】

「供花」とはお悔やみの意味を込めて仏や死者に花を添えることで、「きょうか」、あるいは「くげ」と読みます。
白菊のほかにも最近では洋花も用いられます。

死者の霊を慰めると共に、祭壇や会場の雰囲気を高める意味もあります。

一般的には親族や故人と親しい中にあった人が贈りますが、都合により葬儀に参列できない人が贈る場合もあります。

一つは「一基」、二つで「一対」と表現しますが、贈り方にルールがあるわけではありません。葬儀を執り行う葬儀社に問い合わせをするのが良いでしょう。

贈るタイミングも大切で、早い方が良いでしょう。

但し、葬儀にお供えが出来なかったら、初七日から四十九日までの「後飾り」として自宅に贈っても、遺族の寂しさを和らげるので喜ばれます。

また会場では、供花の飾り方に注意が必要です。
届いた順に飾るわけではありません。

祭壇の中央から近い順に、遺族や親族、親しかった人、そして勤務先関係が一般的です。
供花をお供えするには、葬儀を取り仕切る葬儀社に、電話で「お花を備えたいのですが・・・」と切り出せばいいでしょう・

ちなみに、花の代わりの果物やお菓子をお供えするのは「供物(くもつ)」と言います。個人の霊を慰めるためにお供えしますが、祭壇の脇に飾られるケースが多いようですね。

線香、ろうそく、果物、干し菓子等が一般的ですが、弔事用の包装紙で包み、不祝儀の結び切りの水引で、表書きは「御供物」「御霊前」でいいでしょう。
葬儀に参列するに当たり、「供物・供花はお断りします」と有れば、花も品物も遠慮するという、故人の遺志や遺族の意向なのでそれを尊重して下さいね。
但し、香典は受け取ります。

また、「ご厚志お断り」と有れば、香典も供花・供物も全て受け取りません。

さらに、亡くなった人の枕もとに飾る花は「枕花(まくらばな)」といい、通夜の前から葬儀が終わるまで飾ります。

血縁関係の人や故人と親しかった方が、亡くなったら直ちに飾ります。

宗教、地域差もあるようですから、葬儀を取り仕切る人に伺って下さい。
要は、「何をさておいても・・・」と言う素直な気持ちでお供えする花で、悲しみの気持ちをいち早く形にするものですから、くれぐれもビジネス色は出さないようにして下さいね。
そして「枕花」と必ず確認して発注して下さい。

加えて「花輪」も供花と同じ意味合いを持ちます。
最近では、外観の問題を始め色々な問題がありますので、葬儀社と相談される事をお勧めします。

ところで、供花を頂いた時のお返しはどうしたらいいでしょう?
基本的には、弔電や供花に対するお返しはしなくていいとされています。

自然界の厳しい環境に耐え、やっと咲いた花の姿は、人間と仏の相性が良いのでしょうか?古代から仏教と花の関わりは深いようです。

そして、供花や枕花にどんな花を贈るのか?白色で統一した方がいいのか?迷うこともありますが、これといった根拠は無いようです。

とげとげしい花や香りの強い花は不向きだと思いますが、問題はお供えする人の心と、それを受け取る遺族の気持ちではないでしょうか?

弔事のスタイルも多様化しましたが、追悼の気持ち大切にしたいですね。

この記事を書いたプロ

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マナー講師 平松幹夫

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