コラム

2015-10-03

マナーうんちく話1058《若い女性は美しい。しかし老いた女性はさらに美しい》

我家の金木犀が橙色の小さな花を沢山咲かせ、甘い香りを漂わせています。

毎年のことですが、金木犀が咲く頃になると、稲が実りの季節を迎え、あちらこちらで稲刈りが始まります。

ちなみに、稲には色々な品種がありますが、普通より早くできるものは「早稲(わせ)」、中くらいのものは「中稲(なかて)」、そして普通より遅く熟成する稲は「晩稲(おくて)」と言います。

そういえば人間でも、普通の人よりも肉体的にも精神的にも早く成熟する人を「わせ」と言い、成熟が遅い人を「おくて」と呼びますね。

「実るほど首を垂れる稲穂かな」と言いますが、いずれにせよ、成熟したら謙虚でありたいものです。

ところで最近「アンチエイジング(anti aging)という言葉が頻繁に登場するようになりましたが、この言葉からどんな事を思い浮かべますか?

アンチは対抗や抵抗の意味があります。
エイジングは歳を重ねる、つまり「老化」のことです。

従って「アンチエイジング」とは、老化に抵抗することで、加齢によって生ずる身体の機能的な衰えを、出来る限り小さくすることです。

早い話し、いつまでも若々しくありたいと言うことですね。

日本は世界屈指の長寿の国です。
長寿は人類永遠のテーマですから、それが世界に先駆けて達成できたことは、誇らしいことであり、目出度いことであり、嬉しいことです。

しかし、裏を返せば、それだけ高齢者が多いと言うことです。
65歳以上の人が、都市部でも4人に1人、中山間地域では3人に1人、さらに2人に1人の所もあります。

そして高齢化は今後ともどんどん進展するので、アンチエイジングは、益々関心が高まってくると容易に予想できます。

ビジネスにとってもビッグチャンスですから、サプリメント、化粧、ファッション、食べ物、保険、医療業界等々も忙しくなりそうですね。

このように、アンチエイジングで、高齢期が充実した生き方に繋がるケースは多々あります。特に女性はその傾向が高いようです。

確かに女性の若さに勝るものは無いと思います。
若いだけで魅力的で価値があります。

でも、若さしか武器が無いのもさびしい限りだと思いますが如何でしょうか?
問題は、高齢期に差し掛かった時です。

美しさの概念は主観的なもので、時代や国によっても異なります。
自分の目指すべき美しさを明確にすることも大切だと考えます。

そして、美しいプロポーションや美しいファッションや美しいメイクにとらわれ過ぎるのではなく、もっと年を重ねることに前向きになるのもお勧めです。

加齢に逆らうばかりだと、どこかでその反動が来ます。
「目指せ!容姿端麗」とばかり、外見の美しさで勝負という考え方もお勧めできません。

19世紀のアメリカの詩人ウオルター・ホイットマンは「若い女性は美しい。しかし、老いた女性はもっと美しい」と言っております。

世の中には、元気、勇気、やる気を出してくれる言葉や、人生が前向きになる言葉、さらに心に響く言葉や名言が多々ありますが、世界が経験したことが無い、超高齢社会を迎えた日本にとって、この言葉は大変参考になります。

「若さ」と言う美しさだけでなく、年を重ねることで醸し出される美しさや、磨かれる美しさがあると言うことではないでしょうか?

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マナー講師 平松幹夫

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