コラム

2015-08-15

マナーうんちく話1022《「お盆にそうめん!」には理由がある》

和食がユネスコの無形文化遺産に登録された理由の一つに、年中行事との深い関わりがあります。

お正月とお節料理、秋祭りとお寿司等はその典型ですが、お盆に「そうめん」を食べるのも、それなりの理由が存在します。

里帰りして、家族水入らずで、冷やしそうめんを食す機会も多いと思いますが、話の種にして頂き、家族の絆を深めて下さい。

「マナーうんちく話1019・1020《国際化に向けて再認識したいお盆の意義》」を二回に渡り掲載しましたが、参考にして頂くとより納得して頂けると思います。

お盆は仏様をお迎えして、お持て成しをして、再度お見送りする行事ですが、仏様をお迎えするに当たり精霊棚を用意します。

そこには位牌を始め、ローソク、生花、果物、お供え物を飾りますが、ソウメンもぜひお供えして下さい。

お盆に「そうめん」を飾る理由は次の通りです。

●七夕との関連
お盆は七夕と共に始まりますが、七夕には裁縫や書道の上達を祈願する行事も含まれます。その際裁縫の上達を願うに当たり、細長いそうめんを、裁縫に使用する「糸」に見立ててお供えするわけです。

●仏様がこの世とあの世を行き来する際の乗り物が、胡瓜で作った馬と、茄子で作った牛ですが、お帰りの再使用するのが茄子の牛で、それにお土産を沢山載せてお持ち帰りいただきます。そうめんは、その牛を操る「手綱」になると共に、お土産を束ねる「紐」になるわけです。

●幸せが、そうめんのように「細く長く続くように」願いを込めてお供えします。正月を迎えるに当たり、大晦日に年越しそばを食べますが、その理由の一つに、そばのように細く長く幸せが続くようにとの理由がありますが、同じような理屈ですね。

ちなみに、お供えする生花は「心を清める目的」がありますが、萩や桔梗や女郎花や撫子などの秋の七草が主流になります。

また、ほおづきをお供えするのは、仏様の足元を照らす「盆提灯」に見立てるためです。

そして期間中は、家族が食べるものと同じ内容のお膳をお供えするお家もあります。
野菜の煮物や炒め物や和え物等が主流になります。

家族とご仏様が、同じものを頂き、仏様を偲ぶわけです。
だから、そうめんは人が食べられる状態でお供えして下さい。
つまり、ゆでで箸と麺つゆを添えて下さいね。

余談事になりますが、そうめんを美味しく食べるコツは、茹であがった時に、ぬめりがなくなるまで、しっかり流水で洗うことが大切です。

加えて、冷やしそうめんを食べる時のマナーは、音を立てていいか?否か?については賛否両論あります。
TPOに応じればいいと思います。
ポイントは、一口で食べられる量だけ箸で取り、食べきることです。

ソウメンの歴史は非常に長いわけですが、今のように冷やして夏に食べるようになったのは江戸時代からです。

ところで、精霊棚に果物やお供え物をする時に「はすの葉」をお盆の代わりに使用することがあります。お盆の語源の一つはここにあります。

「お盆」と「そうめん」の関係を理解して頂いたら、ご先祖様がどのような思いでお盆を迎えてきたか、思い浮かべてみるのもお勧めです。
そうすることにより、家族の絆がさらに深まります。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

6

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1322《品格が漂う「ありがとうしぐさ」》

電車にギリギリセーフで乗ったら「ヤレヤレ」と思いますが、御礼を言うことはあり得ないでしょう。しかしエレ...

[ 人間関係を良好にするマナー ]

マナーうんちく話1321《一人暮らしの親の葬儀の香典はどうする?》

最近よくあるケースですが、親が一人暮らしだった場合の葬儀で、子どもは香典をどのようにしたらいいのでしょうか...

[ 弔事のマナー ]

マナーうんちく話1320《親の葬儀に子どもは香典を出す?出さない?》

最近セミナーや講演会終了後に、「葬儀」に関する質問が目立ってきた感が有ります。少子化と超高齢化は「少子...

[ 弔事のマナー ]

マナーうんちく話1319《訪問先で出された茶菓は いただくか? 遠慮するか?》

他家や他社を訪問することは多々ありますが、「茶菓を振る舞われた時のいただき方」に迷うことが有ります。訪...

[ 訪問ともてなしのマナー ]

マナーうんちく話1318《物を贈るか?現金を贈るか?それとも・・・》

贈り物をする時は心を込めて贈ることが大切ですが、「品物」を贈るか、あるいは「現金」の方がいいのか迷うことも...

[ 贈答のマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ