コラム

2015-08-09

マナーうんちく話1019《国際化の中で再認識したい「お盆」の意義①》

立秋後も相変わらずの暑さが続いていますが、世界的な傾向のようですね。
そして、この暑さにも関わらず、今年も民族の大移動が始まりました。

飛行機、高速道路、新幹線が大混雑する様子を見て、お盆で里がえるされるご先祖様もさぞ、お喜びのことだと思います。

日本では昔から嬉しいことが重なると、「盆と正月が同時にやってきた」と言いました。

四季がある関係で、年中行事は世界屈指の多い国だと言われていますが、中でも「お盆」と「お正月」は格別な意味を持っているのですね。

お盆もお正月もご先祖様の里帰りの日ですが、いずれも時間をかけて丁寧にお迎えして、お持て成しして、再度お見送りをすることは共通しています。

例えば正月は、煤払いなどをして家を清め門松を立ててご先祖様をお迎えし、お節料理でお持て成した後、とんど焼きでお見送りします。

これに対して、お盆のお迎えの準備は七夕に始まると言う説があります。
さらに、今も残っていますが、地域に依っては「道普請(みちぶしん)」といわれる、村人が協力して道掃除等をする行事もあります。

そしていよいよお盆になると、ご先祖の霊が迷わず実家に帰られるように「迎え火」を家の前や庭で焚きます。

地域によっては共同で焚く所もありますが、最近では住宅事情や焚き火の規制等度で出来ない所も多いようです。
また、「盆提灯」に火をともしてお迎えするお家もあります。

ちなみに、お盆用の花として「ほおずき」が飾られているのは、「迎え火」や「送り火」の盆提灯に見立てているからです。

そして、お帰り頂いた霊は、ご馳走や盆踊りなどで丁寧に供養します。

この時期になると、全国津々浦々において、町内会や自治会主催の「盆踊り大会」が開かれます。

やぐらを組んで、その周りをくるくると回りながら踊るわけですが、日本人なら誰しも経験があるのではないでしょうか。

お盆で里帰りした先祖の霊を供養するために、平安中期頃から踊ったのが起源だと言われています。
そういえば盆踊りは、なんとなく哀愁の漂う曲が多いようですね。

これが江戸時代になると盆踊りは各町内の交流の場になり、娯楽として発展していきます。

時期的にも満月の頃ですから、娯楽の少ない当時としては、かなり熱が入ったと思いますが、同時に男女の出会いの場でもあったようです。

盆踊りの歌詞にも、それに関連した表現が結構あるのはそのためでしょうか。

次回に続きます。

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