コラム

2015-07-30

マナーうんちく話1014《水を打つ それも銭なり 江戸の町》

梅雨の無い北海道を除き、日本全国で梅雨が明け、暑さがピークに達しました。

酷暑、猛暑、激暑、大暑等など、暑さにも色々な言い方がありますが、全ての漢字が当てはまるような暑い毎日ですね。

それもそのはず。
暦の上では、土まで暑くなり、熱気がまとわりつくように蒸し暑い時期とされている頃で、「土潤いてむし暑し(つちうるおいてむしあつし)」と表現されています。

しかし、昔に比べ地球の温暖化が促進されているせいでしょうか?
暑さも半端ではなくなりました。

そのせいで、不快指数は益々高くなり、熱中症、夏バテ等の言葉が飛びかうようになります。
こうなると、頼りになるのがクーラーですね。

今や熱中症予防にクーラーは欠かせない存在になりましたが、クーラーを使用すればするほど地球に負荷をかけ、温暖化を促進するわけですから皮肉なモノです。

その点昔の人は、自然と仲良くしながら、暑さ寒さをしのいでいたのですからりっぱです。その知恵や心構えを少し見習うのもいいですね。

例えば「打ち水」。

打ち水の歴史はかなり古いようですが、江戸時代には俳句や浮世絵にも登場するようになります。

ところで、打ち水はなんのためにするのか、ご存知でしょうか?
様々な目的があります。

茶の湯の世界では、礼儀作法として打ち水が行われますが、茶の湯に限らず、水を蒔くことで、お客様を心地よく迎えることができます。

さらに、冷たい水を蒔くことで、暑さを和らげる効果が期待できます。
道路の埃を鎮める効果もあります。

そして意外に知られていないのが、「お清め」の意味です。
昔は神様が通る道を、水を打って清めていたのですね。

ちなみに、今でも、水で心と身体を清める習慣は、神社等を参拝する時の「手水舎」に見ることが出来ます。

神社仏閣にお参りする前に「手水舎」で、手を洗い、口を注いで身を清めますね。

《水を打つ それも銭なり 江戸の町》(小林一茶)

お客様を呼び込む目的で、桶を手に水を打っているのでしょうか。

水を打って、店の入り口や玄関を清めることにより、お客様に心地良く店に入ってもらい、より良い人間関係を築きたいと言う気持ちが伝わります。

現代人にとっては、「打ち水」は何気ないことかもしれませんが、日本人の生活の知恵や人生観などが散りばめられた伝統文化です。

そこに込められた多様な意味を理解し、持て成しの心を表現し、猛暑の夏の一服の清涼剤にしたいものです。

加えて、日本でこのような文化が発展したのは、緑や水などの自然の恵みが豊かだったからです。

それに感謝すると共に、日本人らしい自然との共生も、真剣に考えなければいけませんね。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

6

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1318《物を贈るか?現金を贈るか?それとも・・・》

贈り物をする時は心を込めて贈ることが大切ですが、「品物」を贈るか、あるいは「現金」の方がいいのか迷うことも...

[ 贈答のマナー ]

マナーうんちく話1317《あわれ秋風よ 情けあらば伝えてよ…》

「味覚の秋」を迎え美味しいものに目移りがする時期になりました。しかしなんといってもお手頃価格で美味しくて...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1316《正しく理解したい「春分」と「秋分」、「お盆」と「お彼岸」の違い》

日本には一年を24に分けた「二十四節気」が有りますが、それには大きな節目が4つあります。ご存知でしょうか?...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1315《まことお彼岸入りの彼岸花》

四季が明確に分かれている日本には「風物詩」という美しい言葉が存在します。風物詩は俳句の「季語」のように...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1314《一人の高齢者が死ぬと一つの図書館がなくなる》

敬老の日にちなみ、新聞やテレビで全国の長寿の人達が紹介されていますが、豊かで平和な国ならではの微笑ましい光...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ