コラム

 公開日: 2015-06-29 

マナーうんちく話993《「鼠の歯」から「卑弥呼の歯」へ》

《露店の傘負け顔や五月晴れ》(正岡子規)

早朝から抜けるような青空で、久々に雨傘に無縁の気持ち良い日になりそうですね。

昨日まで暗くよどんだ空が、今朝になると晴れ渡って太陽の光が燦々と差し込んでくる、まさに絵にかいたような五月晴れです。

ところで「五月晴れ」ですが、最近では意味が二通りあるようです。

「ごがつばれ」と読んだら5月初旬から中旬にかけて続く晴れの日で、「さつきばれ」と読めば今日のような梅雨と梅雨の合間の晴れの日になります。

ただし、本来は梅雨の間の晴れ間を意味し、季語は夏(初夏)です。
時代と共に使われ方も変化してくるということですね。

ところで子どもの頃、乳歯が抜けたら「鼠の歯と変えてくれ」と言って、屋根や床下に投げた記憶はありませんか?

鼠の歯は生涯伸び続け丈夫であることから、それにあやかりたいと願ったわけです。

乳歯から永久歯に生え替わるのはどこの国の人も全て経験するので、恐らく、これに似た風習は多くの国でも見られることだと思います。

生え替わってくる永久歯が丈夫であって欲しいと願うのは、誰しも同じですね。

ところで、前回「卑弥呼」の話をしましたが、弥生時代の人の咀嚼回数は、現代人の6倍くらいあったとされています。
ちなみに、江戸時代や戦前の人になると2倍くらいだったそうです。

そして現代では、咀嚼回数を増やせば健康効果が高まることを、化学的に解明できるようになりました。

そこで、「咀嚼回数を増やし健康的な生活を送ろう」という試みが関係機関でおこなわれるようになり、新たな標語が生まれました。

私たちが子供の頃には「鼠の歯」にあやかりたいと願っていましたが、最新の科学で「卑弥呼の歯」になりました。

《卑弥呼の歯が良いぜ(ひ み こ の は が い い ぜ)》です。

期待される「8つの効果」は次回に回します。

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