コラム

 公開日: 2015-06-11 

マナーうんちく話978《女性の社会進出と求められる品格②》

【明治時代の女性教育と良妻賢母】

江戸後期から明治維新後に日本を訪れた欧米人の多くは、貧しくも、凛とした主体制を堅持し礼節に富んだ日本人を褒め称えています。

そして、当時から日本人女性の美しさを表現した諺は多く存在します。

「いずれ菖蒲か杜若」「大和撫子」「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿はユリの花」等など・・・。

着物を着て、畳に正座し、おもむろに立ち、物静かに歩く姿、つまり「日本人独特の美しい立ち居振る舞い」は欧米のセレブと言え、真似のできない美しさではないでしょうか?

現代生活にはなじまないとか、堅苦しいとか、窮屈と言われるかもしれませんが、全く逆です。

何事においても美しい姿勢を保つことは振舞いの基本です。
正座しかりです。

江戸時代になると、それまで戦で明け暮れた生活から平穏な暮らしを謳歌することが出来るようになってきます。
加えて、板の間から畳が普及してきます。

だから、主従関係においても、主人に敬意や服従心を表現するために正座が一般的になり、やがて明治になると新政府は正座を奨励します。

そして、明治新政府の大きな功績の一つに学校教育があげられますが、従来軽視されがちであった女性の教育にも力を注いでいます。

ただ、今のように男女共学とはいかなかったようです。
以前にも触れましたが、「男女七歳にして席を同じうせず」です。

たとえ幼い子であっても、年齢が七歳になれば男性と女性の性の違いを意識させ、同じ場所に座らせてはいけないと言う意味です。

この後に「食を共にせず」と続くので、食事も別々にとると言うのが当時の倫理観だったのでしょうね。

また、その頃の文部省は結婚して「良妻賢母」になることを推奨していたようです。世の中がそんな発想だったので頷けます。

従来に比べれば女性教育は飛躍的に進歩し、女性の地位向上に大きく貢献したとはいえ、今のように、一人ひとりの女性の個性を伸ばし、社会に進出すべしという考えには至らなかったわけです。

このような背景のもと、女学校が各地に設立されます。
公立も有れば私立もありますが、いずれも「大和撫子」的女性像を描いていたようです。

今ではなじみの薄い言葉ですが、大和撫子(やまとなでしこ)とは明確な定義はありませんが、清楚で上品で、一歩下がって男性を立てるような女性だったのではないかと思います。

そこで求められるものが「品格」です。


余談事ですが、6月11日は雑節のひとつ「入梅」です。

農業に携わる人にとって「二十四節季」や「五節句」はその目安になるのでとても大切な暦ですが、それだけでは不十分です。

だからより正確に季節の移り変わりを把握するために、補助的に作られた日本独特の暦が雑節ですが、節分、彼岸、八十八夜等と同じように立春が基準になります。

品格のある女性は、自国の作法や文化に精通することが大切です。

次回に続きます。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

【女性部・女性会向け厳選講座】商工会、法人会、各種団体女性部から婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座で、人生を前向きに生き、身も心も精...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1512《「金持ち」もいいけど「友持ち」「仲間持ち」もね。(終活⑤)》

ひと歳重ねてつくづく思うことは、高齢期を《幸齢期》にするためには気の置けない「友人」や「仲間」が大切だとい...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1511《終活になぜ生活設計が大切なの?(終活④)》

【感謝の心と気概をもって】世界屈指の長寿国になった日本。あなたはどのように生きますか?期待と不安が...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1510《自分らしく輝いて生きるために!「人生設計」のお勧め(終活③)》

【人生100歳、二毛作時代の到来】日本の平和な家庭の象徴である「サザエさん」は相変わらず人気ですが、サザエさ...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1509《改めて考えたい「終活」の意義と意味②》

【終活の捉え方】人生の終わりに向けて自分らしい終わり方ができるように、身も心も元気なうちにとる様々な準備...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1508《改めて考えてみたい「終活」の意義と意味》

【はじめに】最近やたらと「活」がつく言葉が氾濫している気がします。「就活」「婚活」「恋活」「離活」「産...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ