コラム

2015-06-07

マナーうんちく話975《人生と米と「命の根」》

「生きることは食べること」ですが、米を主食にしている日本人にとって、肉体を維持して「命の根」になるのは米ではないでしょうか?

そして神道においても米は信仰の象徴でもあります。

ちなみに日本に神社がいくつあって「氏子」が何人存在するかご存知でしょうか?

神社は約81000社で、氏子は約1億人だと言われています。

昔から、日本人の心の依りどこりで有った神社ですが、その関係性は希薄になってしまい、コンビニより多く有りながら、遠い存在になってしまいましたね。

加えて、正月の初詣には神社に足を運ぶけど、多くの人は信者であると認識してないかもしれません。

しかし、神道は日本固有の宗教で、多様な思想や哲学などを培ってきたと共に、稲作や年中行事や神話と非常に関わりが深いのは事実でしょう。

例えば、神様が里がえりされる正月の正月飾りに、稲穂が様々な場面において使用されているのもそうですが、日本人は米を特別な存在として扱ってきたわけです。

「お月見」に芒(すすき)をお供えしますが、芒がイネ科の植物だからという説もあります。

また、江戸時代の武士が米で給料をもらったり、年貢を米で支払ったりして経済的意味合いはかなり強かったことは確かです。

しかし、米を先人達が特別扱いしたのは単なる経済的価値のみではありません。精神的な意味合いも強かったことは容易に想像付きます。

収穫して、食卓で頂く米のご飯に、特別の有り難さや尊さが感じられるのはそのためです。

だからこそ、これに相応しい食べ方が生まれたのではないでしょうか?
和食のテーブルマナーは奥が深いわけです。

長い間ホテルで接客の仕事をして、色々な経験をしました。
素晴らしい仲間・上司・お客様に恵まれ、いい思い出も多々あります。

しかし時には理不尽な思いをしたこともあります。
自分自身には非はないけど、頭を下げなければならないこともしかりです。

そんな時でも、全てお客様のせいにせず、「どこか自分にスキがあったのでは?」「お客様にカン違いさせるような言動は無かった?」等をじっくり考えてみることにより、人格が発達してきます。

勿論「正しいことは正しい」、「間違いは間違い」だと自己主張することも大切です。

しかし、時と場合によります。
何時でも謙虚になることが大切ですね。

「神人共食箸」は柳の木で作られる場合が多いので「柳箸」とも言いますが、柳の木が丈夫であるという意味の他に、雨にも風にも雪にも柔軟に対応できることもあります。柳の木ように「謙虚になれ」という教えです。

和食のマナーは「箸に始まり箸に終わる」と言いますが、箸は「人生の杖」です。生まれて間もない頃に、子どもが一生食べ物に不自由せぬように「箸始め」の儀式があります。

そこから日本人は死ぬまで、箸との付き合いが生まれますが、亡くなった時、火葬した後の骨も箸で拾います。この世とあの世の橋渡しです。

何か嫌な事や困った事が有れば、とかく人のせいにしたがりですが、このような時こそ謙虚になるのもお勧めです。

年輪を重ねるとはそういう事です
米を主食にしている人には、謙虚と感謝の気持ちがお似合いだと思うわけです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

5

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1322《品格が漂う「ありがとうしぐさ」》

電車にギリギリセーフで乗ったら「ヤレヤレ」と思いますが、御礼を言うことはあり得ないでしょう。しかしエレ...

[ 人間関係を良好にするマナー ]

マナーうんちく話1321《一人暮らしの親の葬儀の香典はどうする?》

最近よくあるケースですが、親が一人暮らしだった場合の葬儀で、子どもは香典をどのようにしたらいいのでしょうか...

[ 弔事のマナー ]

マナーうんちく話1320《親の葬儀に子どもは香典を出す?出さない?》

最近セミナーや講演会終了後に、「葬儀」に関する質問が目立ってきた感が有ります。少子化と超高齢化は「少子...

[ 弔事のマナー ]

マナーうんちく話1319《訪問先で出された茶菓は いただくか? 遠慮するか?》

他家や他社を訪問することは多々ありますが、「茶菓を振る舞われた時のいただき方」に迷うことが有ります。訪...

[ 訪問ともてなしのマナー ]

マナーうんちく話1318《物を贈るか?現金を贈るか?それとも・・・》

贈り物をする時は心を込めて贈ることが大切ですが、「品物」を贈るか、あるいは「現金」の方がいいのか迷うことも...

[ 贈答のマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ