コラム

 公開日: 2015-05-17 

マナーうんちく話963《古き良き時代と「心の絆」》

次第に夏めき、眩しい光に緑は深さを増し、全ての物が生き生きと輝く頃ですが、先人も白い衣に夏の到来を感じていたのでしょうか?

《春過ぎて 夏来るらし 白たえの 衣乾したり 天の香具山》

持統天皇の詠んだ有名な歌が思い浮かんできます。

ところで、5月も半ばを過ぎるとあちらこちらで、田植えの準備が始まり、田んぼに水が張られるようになってきます。

米を主食にしている日本人にとっては、最もなじみの深い年中行事ですが、農業に携わっていなくても、「私も頑張らなくては」と思い立たせてくれます。

元気が出るのは人間ばかりではありません。
田んぼに水が張られると蛙がにわかに元気になり、けたたましく泣き始めます。

蛙が恋の季節を迎えたわけですね。

蛙が鳴く理由は、雄が雌を引き寄せるためですが、雌は雄の鳴き声を確かめて交尾の相手を選ぶそうです。

だから鳴く方は必死になります。
どこの世界も選ばれる側は楽ではありません。

また、昔から「蛙が鳴くと雨が降る」と言われますが、これは気圧の低下と関係があるらしく、結構当たりますね。

ちなみに、蛙の語源は「帰る」です。
理由は、蛙は「元の場所に帰る習性」があるからです。

だから、紛失したお金が帰ってくる、逃げた女房が帰ってくる、などと言うことで、蛙は大変縁起の良い小動物なのです。

「古き良き時代」という言葉があります。
英語では「the old good days」と表現されます。

すでに消えてしまったか、あるいは消えつつある良さや趣が感じ取られる様のことですが、その前提は、今と比べて、昔の方が良かったと言うことです。

育った環境や年代により人それぞれだと思いますが、昔を懐かしむことは誰しもあります。

古き良き時代とは「もう出会うことはできないけど、今となっては最高の思い出」なのですね。

現在は物の豊かさや利便性の点では、昔とは比較にならないほど勝っています。

しかし精神面、特に「心の豊か」さは、古き良き時代という言葉に象徴されるのではないでしょうか?

日本古来の「奥ゆかしさ」や「昭和の風情・人情」も懐かしい限りですね。

特に古き良き状態に帰りたいのが「人と人との絆」です。
家庭や地域や学校や職場における心の絆です。

但し、心と心の絆は希望して結べるものでもありません。
加えて、利便性・合理性の追求とは相反する側面があります。

苦い経験や辛い思いや様々な努力を積み重ねて、相手と信頼関係を結び、相手に対して「思いやりの心」を発揮して得られるものです。
相手の心を理解することも大切です。

従って、そこにたどりつくまで、多くの無駄や手間暇は当然かかります。
絆を結びたいと思うなら、手間暇を惜しむなということです。

人間関係が希薄になっているとよく言われますが、特に人間関係で悩みを抱えている人が、年齢に関係なく増加し続けている気がします。

蛙の鳴き声が聞こえてきたら、マナーの原点に帰るのもお勧めです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

8

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

【女性部・女性会向け厳選講座】商工会、法人会、各種団体女性部から婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座で、人生を前向きに生き、身も心も精...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1393《「お名前頂戴できますか?」。この言いどう思いますか》

「類は友を呼ぶ」といわれます。そして良縁はさらに良縁を産みます。良い人間関係、良い本、良い音楽、心地...

[ ビジネスマナー ]

マナーうんちく話1392《寒い時期、心が温かくなる季節の言葉「木守柿」》

「生きることは食べること」といわれるように、食べるという行為は生きていく上で必要不可欠です。だから食べ...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1391《年中行事に込められた思い!小正月と小豆粥》

睦月も半ばを迎えましたが、元日にお迎えした歳神様が「三が日」「松の内」「七草粥」を経て次第に人家から遠のか...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1390《食べ物にも思いやりを!復活させたい「勿体ない精神」》

突然ですが、世界中に「日本食」とされる飲食店が幾つあるかご存知でしょうか?農林水産省の調べでは約886...

[ 和食テーブルマナー ]

マナーうんちく話1389《幸運を招く「祝い言葉」と縁起の悪い「忌み言葉」》

今まで正月のしきたりに触れて参りましたが、今のように科学が発達していなかった昔は、何かにつけ「神頼み」や「...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ