コラム

 公開日: 2015-05-16 

マナーうんちく話962《月日は百代の過客にして・・・。》

5月の半ばは何をしてもいい頃ですね。
ところで5月16日は、松尾芭蕉の「奥の細道」への旅立ちを記念して制定された「旅の日」です。

芭蕉が江戸を出発したのは、今から327年前の1869年5月16日ですが、その頃、東北や北陸を訪れて詠まれた俳句には、おなじみの句が沢山あります。

「松島や ああ松島や、松島や」。
「静かさや、岩にしみいる、蝉の声」等。

ちなみに「奥の細道」は、松尾芭蕉の有名な紀行文で、多数の俳句が読みこまれていますが、その冒頭に「月日は百代の過客にして 行きかふも又旅人也・・・」と有ります。

この名文句は現代人の多くの人々にもよく理解されていますが、「月日は永遠の旅人であり、行きかう年もまた旅人である」と訳されています。

日本の俳句は本当に素晴らしい文学ですね。

そして、日本を代表するこの時期の味覚に「竹の子」が有ります。

「飽食の国」、「美食の国」の日本では、毎日のようにテレビで料理番組が有りますが、この時期には必ずと言っていいほど取り上げられる食材です。

芳ばしい香りと、シャキシャキ感のある歯ごたえが良いですね。
チラシずし、筍ごはん、吸い物など日本料理ならではの味わいです。

ところで、都会育ちの方はご存じないかもしれませんが、竹の子は成長が非常に早いのをご存知でしょうか?

種類にもよりますが、一日で一節以上も成長することが有ります。
また、数カ月で親と同じくらいの大きさになります。

ご存知の通り、竹の子は中が空洞なので、その分身長が伸びるのが早いのでしょうね。

だから「竹の子の親優り」という言葉が有ります。
子どもの方が親より優れていると言う喩です。

また、お握りを包むにも竹の子の皮が使用されますが、これは竹の子の皮には防腐効果や殺菌効果があり通風性がいいためです。

加えて、「竹の子生活」という言葉も有ります。
竹の子の皮は一枚ずつはいでいくので、衣類や家具等を徐々に売り払いながら生活することの喩です。

さらに、「松竹梅」といわれるように、竹の子は縁起が良い植物の代表格ですが、その理由は次の通りです。

○成長が早いので子どもがすくすく育つから。

○繁殖力が強いので家の繁栄に繋がるから。

○厳寒に耐え緑を絶やさないので子孫繁栄に繋がるから。

○天に向かって非常に速いスピードで成長するので、子どもの立身出世に繋がるから。

このように、強い生命力と節があり、しかも柔軟性に富み、さらに一年中緑を絶やさないので、農耕民族である日本人には特に受けたわけです。

緑も風も光も全て心地良い時です。
こんな時こそ、希望や勇気を蓄え、前向きに歩んで下さいね。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

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