コラム

 公開日: 2015-05-06 

マナーうんちく話955《「立夏」と旧暦のある暮らし》

初夏には、青く澄み渡った大空に吸い込まれそうな感覚が存在するのでしょうか?
そして温暖化のせいでしょうか、最近特に夏が長くなった気がしませんか?

5月6日は二十四節季の一つ「立夏」です。

「夏が始まる」と言う意味ですが、今年は4月下旬から5月の初めにかけて、日本全国で「夏日」や「真夏日」を記録しているので、気分的にもすっかり夏と言っておかしくないですね。

但し、二十四節季の分類では「立夏」から「立秋」の前日までが夏ですから、今年の夏は5月6日からということです。

ちなみに、天文学的には「夏至」から「秋分」の前日までが夏ですから、まだかなり先ということになります。

ところで、これから農作業が忙しくなってきます
「苗代」の準備に追われる頃です。

最近は殆ど機械化されており、以前と比べると楽になりましたが、避けて通れない大切な仕事です。

しかし、米作りも順風満帆ではありません。
大きな課題を抱えております。

減反、米価低迷、作り手の高齢化、後継者問題など等・・・。
米作りの断絶を防ぐためには、米作りに希望を持てることが大切で、様々な取り組みが必要です。

特に次世代の担い手の確保が最重要課題だと思うわけですが、秘策はありません。

なんだかんだと言っても、日本は米を主体とした農耕文化で栄えた国なのですから、米作りを経済的な側面のみで捉えるのではなく、色々な角度で見て頂きたいものです。

ちなみに、旧暦の「二十四節季」も「七十二候」も、農作業や米作りと切っても切れない関係があります。

例えば「夏至」を境に田植えの準備が本格化しますが、その次の二四節季である「小満」には、麦の芽が少し実ってきたので少しだけ満足すると言う意味が存在します。

さらに、次の二十四節季である「芒種(ぼうしゅ)」は、穀物の種まきの目安になる日です。

旧暦から新暦に移行したのが明治5年ですから、まだ150年も経過していません。だからいくら国際化が進展しえも日常の暮らしの中には、至る所に旧暦の名残があります

従って最新のカレンダーより、旧暦の暦のほうが、生活感が漂い、季節感にあふれるのは当たり前のことです。

デジタルよりアナログの方が、日常の生活に密着した美しい言葉があり、より心豊かにしてくれるわけですね。

科学万能な時代と異なり、先人は今では考えられない位自然と一体になって暮らしてきました。だからこそ、そこから生まれた生活の知恵は本当に尊いものだと思うわけです。

ネットが全盛の時に、旧暦にまつわる古き良き時代の暮らしは、現代生活にマッチしないかもしれませんが、立夏の頃は、緑も、風も、光も「日本に生まれて本当に良かった」と実感できる最高の季節です。

たまにはネット依存から離れ、自然の暮らしに仲良く寄り添うこともお勧めです。

植物も動物も人間も自然の一部ですものね。

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マナー講師 平松幹夫

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