コラム

 公開日: 2015-04-13 

マナーうんちく話938《燕と雁と「お持て成し」》

今年も燕が元気に飛び交い始めました。
冬を東アジアで過ごし、再び長い道のりを超えて我が家にやってきた燕は事の他愛着がわきます。

燕がやってくるとその家は繁盛すると言われますが、喜んでばかりはおられません。ツバメには多くの天敵がいます。カラスや猫、さらにヘビ。

だから燕は、あえて人目につく家の軒下などに巣を作り、子育てをしますが、蛇も良く心得ています。

昨年は、間もなく巣立ちの頃に大きな蛇に呑みこまれました。
巣の下に煙草の吸殻を沢山置いて、蛇を寄せ付けないようにしておいたのですが、効果は有りませんでした。

今年はどのように蛇から守ればいいのか、まだ巣作りを始める前から、あれやこれやと気をもんでいます。

ところで、海を渡って南から燕がやってきたら、海を渡って北へ帰る鳥もいます。雁です。

雁はツバメほど知られていませんが、鳩もより大きく、白鳥より小さくて、昔はなじみの深い鳥だったようです。

4月9日から13日頃は、七十二候では「鴻雁北へかえる(がんきたへかえる)」となっています。

そして雁と言えば「雁風呂」という民話が有名です。

日本では秋になると雁がシベリアの方から渡ってきますが、その際、小枝を口に咥えたり、または足で掴んでやってきます。

なぜだかお解りでしょうか?

何千キロも海の上を飛んでくるわけですが、距離があまりにも長いので、途中で休憩が必要です。

当然海の上での休憩になりますが、その際、その小枝を浮かべて、その上で休憩するわけです。

日本に着いたらその小枝は不要になりますから、一旦陸地に落とします。
そして、春になってシベリアに返る時には、またその小枝を咥えて帰るわけですね。

しかし、春になってもその小枝が有ると言うことは、その雁が日本で亡くなった事を意味します。

それを地元の人があわれんで、その枝を集め、供養のために風呂を沸かして、旅人を持て成したと言うお話です。

雁が小枝を本当に加えて来るか否かは、私には良く解りませんが、あくまで伝説的な民話です。

燕は子どもを産むと、雨の日も風の日も、夫婦で休むことなく懸命に子に餌を与え、自立出来るまで面倒を見ます。

一方雁は夫婦(つがい)になると、生涯浮気をせず、仲良く暮らすそうです。家族や群れともとても仲良くします。

家族、地域、職場の絆が希薄化する中、燕や雁に教えられることは沢山ありますね。

ちなみに、「お持て成し」と言えば、今ではご馳走を振る舞うのが一般的ですが、昔は風呂に入れることが最大のお持て成しだったわけです

日本人の温泉好き、風呂好きは世界的に有名ですが、昔は、先ずはふろを沸かして客人に振舞っていたようです。また、江戸時代になると銭湯が登場し、社交場になっていき、多彩なサービスが提供されるようになっていきます。

混浴だったようですが、当時のマナーは「他社への配慮」が主流です。
見て見ぬふりをしていたとか・・・?

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

4

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1576《歴史上の大事件の裏にはマナーが関わっていた(赤穂浪士の討ち入りとマナー

12月14日は日本人なら誰しも知っている歴史上の大事件が起きた日ですね。小説、浄瑠璃、映画、テレビでおなじみ...

[ 訪問ともてなしのマナー ]

マナーうんちく話1575《日本人なら知っておきたい年末の大切な歳時「正月事始め」》

今年は真冬になるのが早かった気がしますが、如何でしょうか。ところで最近、都会においても、猿や猪が出現して...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1574《忘年会での「無礼講」はどこまで許されるの?》

無礼講に関してはよく質問を受けるところですが、難しいところです。無礼講といった上司の本意が理解できれば、...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1573《品格がにじみ出る忘年会での振る舞い。好感のもたれる立ち居振る舞いとは》

今回は忘年会で、参加者としてどのように振舞えば良いのか?について触れておきます。忘年会は、いろいろな面...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1572《忘年会を盛り上げるにはコツがある②》

【忘年会の挨拶】忘年会には挨拶がつきものですが、幹事の開催の挨拶に続き、組織の長の挨拶があります。こ...

[ 歳時記のマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ