コラム

 公開日: 2015-04-10  最終更新日: 2015-04-11

マナーうんちく話935《おめでたい時には、なぜ鯛の「オカシラツキ」なの?》

卒業・入園・入学・昇進・定年から開店・結婚祝いなど等・・・。
春は何かとお祝い事の多い時ですね。

ところでお目出度い時に縁起を担ぐのは、外国でも日本人でも同じですが、日本人くらい生活習慣の中に縁起を担ぐ国民は少ないのではないでしょうか。

その典型的な物が料理です。
正月に食べるお節料理・お雑煮・七草粥等は全て縁起担ぎの料理だと言っても過言ではありませんね。

料理に使用する食材の全てに、それぞれの意味を持たせたり、語呂合わせにより、より強いインパクトを醸し出しています。

だから、それを食べることにより、味もさることながら、有り難さが増してくるから不思議ですね。

コンピューター万能の時代でも、「そんなの迷信だ」と言って、元旦にトーストやコーヒーで朝食をとる人は少ないです。

大晦日の夜、年越し蕎麦の代りにスパゲティーを食べる人も同様でしょう。

そして、結婚式と言えば昔から鯛が付きます。

キリスト教スタイルで挙式をしても、料理は「鯛のオカシラツキ」と言うのが珍しくありません。

入学式・定年退職・昇進・長寿の祝い等の料理にも鯛は供されます。

鯛は美味しい魚ということもありますが、そのほか姿・形・色合い・名前など総合的に目出度い魚の筆頭格です。

薄赤い色はお祝いの色で、「鯛」と言う名前は「めでたい」に通じます。
だからお祝い事には無くてはならない魚となったわけです。

では、鯛ならどんな鯛でもいいのかと言えば、そうではありません。
先ずは形が整っていて、新鮮でなければいけません。

つまり、切ったり形が崩れたりした鯛は不可と言うことです。

「オカシラツキ」と言われますが、オカシラと言えば「御頭」と誤解されている方も多いようですが、正解は「尾頭」です。

つまり尾から頭まですべて揃っている魚を意味します。
例え鯛ではなくイワシやアジなどでも、「尾頭付き」と言えば一匹丸ごとの新鮮な魚を意味します。

かつて豊作や無病息災を神様にお願いする時に、神様のお好きな鯛をお供えして神事を執り行いました。

神様にお供えする鯛だから、新鮮で、姿かたちがよい鯛が求められるわけです。だから尾頭になったと言うことです。

尾頭の意味はご理解いただけたと思いますが、さらに注意して頂くことは、神様に尾頭をお供えして神事を執り行った後に、その尾頭を下げて、神事に参加した人が食べるわけですが、神様にお供えした鯛を食べるのだから、ありのままの姿で美しく食べなければいけません。

だから和食では、一匹丸ごとの魚の美しい食べ方が問われるわけです。
フランス料理の食べ方と異なり、豊かな精神文化が和食には存在するわけです。

「祝い箸」で美しく召し上がって下さい。

目出度い時の尾頭料理は、神様も共に祝って下さるわけですから、心豊かに、姿勢を正し、美味しく、美しく召し上がって下さいね。
つまり、この時には最高のマナーが求められると言うことです。

また、そうすることにより、心豊かになり、喜びが増してきます。

和食のマナーは実に奥が深いわけです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

40

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1529《365日を心豊かに彩る季節の美しい言葉「秋の七草」》

めっきり涼しくなった空を見上げるとウロコ雲が小さな群れをなしています。夏の入道雲のような逞しさは感じられ...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1528《365日を心豊かに彩る季節の言葉「秋の彼岸」》

9月の後半に入る頃になると暑さも落ち着きかなり過ごしやすくなり、「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉が実感できるよ...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1527《「箸始め」から「箸渡し」まで、改めて考えたい日本人と箸の関係②》

人がなくなると骨上げの際に箸を使用します。いろいろなやり方があるようですが、二人組んで行う場合が多いよう...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1526《「箸始め」から「箸渡し」まで、改めて考えたい日本人と箸の関係①》

突然ですが、現在地球上に何人いるかご存知でしょうか?世界の総人口は現在約74億人です。地球上では、一...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1525《「すみません」は何度言えばいいの?》

台風の動向が気になりますが、空が澄んで星や月がきれいに見えますね。昔の人は、月の満ち欠けの形で農作業の目...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ