コラム

2015-03-31

マナーうんちく話926《正しく理解したい「お花見」の由来とマナー》

週末からの暖かさに誘われ、一気に桜花爛漫の頃になりました。

ところで、現在では「花見」と言えば桜の花を眺め愛でることですが、ご馳走と共に桜の美しさや華麗さを楽しむのは日本独特の文化です。

晴れの国岡山では明日から「桜カーニバル」が始まりますが、日本全国どこでも桜に関する楽しいイベントが繰り広げられる頃ですね。

花見に関する知識とマナーに触れておきますので参考にして下さい。

■場所選び
桜が綺麗に見える事がポイントですが、トイレ等の距離や平地等も考慮して、ゴザやビニールシートを張り、参加者一人一㎡位の目安で広さを決めて下さい。

■発揮したい「譲り合いの精神」
良い場所で、ゆったり、広々と花見を楽しみたいのは誰しもですが、他者に対する配慮も忘れないようにして下さい。
現在のように花見が一般庶民の娯楽として定着したのは江戸時代からだと言われていますが、江戸しぐさには「こぶし腰浮かせ」という相手を常に気遣う思いやりの精神がありました。
新人の幹事がそのような美しいマナーを発揮して場所を押さえたら、上に立つ人は、それをけなす事無く褒めて下さい。
これはビジネスにも通じるところです。

■桜の木の下には入らない
最近の桜は殆どが接ぎ木によって増えるソメイヨシノですが、根が弱いので労わって下さい。
桜の花が張っている下までは根があり、その範囲内内には入らないようご注意下さい。

■「桜折る馬鹿、梅折らぬ馬鹿」
桜は折ったり切ったりすると、そこから腐っていくので、折ったり切ったりしないで下さい。「酔った勢いでつい!」と言うのは感心しません。
ちなみに、梅は切った後の回復が早いので必要に応じて剪定します。

■忘れないようにしたい「寒さ対策」
「男(女)心と春(秋)の空」と言われるように、春の天気は移ろいやすいのが特徴です。桜や環境や他者に対する配慮は大切ですが、寒さ対策もしっかり行い、自分自身もガードして下さいね。

■来た時より美しく・・・
パブリックスペースにおける飲み食いのマナーは非常に大切ですが、同時に後始末もお忘れなく。後の人が心地良く花見を楽しめるよう心がけて下さい。
他者への配慮、特に後に続く人へのマナーはとても大切です。
「立つ鳥跡を濁さず」です。

桜が咲く頃は「山の神」が「田の神」になられる頃です。

「山の神」が里に降りて来られ「田の神」となって、穀物が豊作になるように見守って下さるわけです。

本来花見とは、山の神様をお迎えに行き、神様が鎮座されている桜の木の下で神様と共にご馳走を食べたのが起源だと言われています。

まさに「神人共食文化」です。

そして、田の神のお陰で米が豊作になり収穫が終えると、田の神に感謝する「秋祭り」が行われ、再び山にお帰り頂きます。

今流の花見には色々な楽しみ方があってしかりですが、由来を正しく理解すれば、花見が一層充実してきます。

和食がユネスコの無形文化遺産に登録された理由の一つに「年中行事との深い関わり」があります。

花見の文化を正しく理解し、素敵なマナーを発揮すると共に、次世代にもキチンと伝えて行きたいものですね。

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マナー講師 平松幹夫

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