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コラム
公開日: 2015-03-15
マナーうんちく話913《「餞別」の由来と渡し方のマナー②》
日本は、諸外国ではあまり例が見られませんが、祝儀や不祝儀と同じように餞別も現金が多いですね。
この時期は、退職、転勤、引っ越しなどが目白押しですが、上司や目上の人、同僚や後輩など、相手により餞別の「表書き」や「渡し方」が異なるので注意して下さいね。
さて、渡し方ですが、丁寧に渡す場合は、紅白の水引に「餞別」や「はなむけ」と書くのが良いと思います。
但し、目上の人に対しては「御礼」がお勧めです。
渡すタイミングは送別会などが有ればその時が良いでしょう。
ちなみに、職場の場合、自分の上司に対して、職場単位ではなく、個人で餞別を贈るのは感心しません。
もし贈るのであれば餞別ではなく、「おはなむけ」「御礼」がいいでしょう。
新婚旅行に行く人には、お祝いの気持ちを込めて、祝儀袋に入れて渡せばいいでしょう。
家族や親族の修学旅行や留学の時に渡す場合は、白い封筒で「寸志」にするといいでしょう。
さらに、仲良くしていた友人やご近所が引越しする際にも選別は渡します。
一般的にはお金が喜ばれますが、臨機応変に対応して下さい。
また、水引には「蝶結び」と「結び切り」がありますので、昇進や栄転や左遷や退職などにより使い方を変えて下さい。
栄転や昇進は何度あってもいいお祝いですから、合格祝いや長寿の祝いなどと同じように「蝶結び」になります。
引っ越しや退職は「結び切り」がお勧めです。
さて贈る時に添える言葉ですが、旅行には「元気で楽しんできて下さいね」、栄転や転勤の場合は「新天地でも元気で頑張って下さい」、退職の人には「長い間ありがとうございました」「お世話になりました」「お疲れ様でした」等がお勧めです。
旅行の場合は、特別な旅行に限り餞別を渡します。
例えば、長期に旅行する場合や、大切な視察旅行、大切な任務を背負っている場合等です。
過去の付き合い方や、年齢、立場などに応じて、互いにそれぞれの立場に相応しいような言葉を、自分の言葉で心を込めて発して下さい。
堅苦しくない場合は、祝儀袋に現金ではなく、リボン飾りに品物と言う方法もあります。
なお、頂いた際のお返しは不要です。
丁寧にお礼を述べて下さい。
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