コラム

 公開日: 2015-02-22 

マナーうんちく話899《お伊勢参りと選別と土産の起源》

江戸時代のことですから旅行と言えば徒歩になります。
それで伊勢まで行くのは大変です。

五街道が整備され、交通網が整ったとはいえ、片道で江戸からは15日、大阪からは5日、名古屋からでも3日要したと言われています。

庶民が一人で旅費を工面するのは大変です。
では、どうする?

「講」という組織を作り、皆でお金を出し合い、そのお金で、二人ないし三人が「くじ引き」で選ばれ、代表して「お陰さまの精神」で参拝したとか・・・。

一生に一度は実現したい庶民の夢「お伊勢参り」を、皆の助け合いの精神で実現させた当時のしきたりは、豊かで便利になった今でも真似したいものですね。

ちなみに、江戸時代のマナー「江戸しぐさ」も、力の弱い庶民が、心豊かな生活をおくるために、みんなで、助け合い・譲り合い・思いやりの精神を発揮して出来たものです。

この、皆で出し合ったお金が、いまの「餞別」の起源だと言われております。

権力や財力がある武家社会の「礼儀作法」とは、少しニアンスが異なるわけですね。

今から400年前の1615年、大坂夏の陣で徳川幕府が名実ともに成立し、以後世界に例がない250年以上の平和な時代が続くわけですが、この時期に確立された「助け合いの精神」「お陰様の精神」は、国際化の進展と共に、世界に向けて発信したいものです。

ところで、旅行に行ったら「おみやげ」を買いますが、そのおみやげは漢字で書くと「お土産」になります。

土産を「みやげ」と読むわけですが、これは当て時で、みやげの元の意味は、神社で頂く「御札」を張る板だと言う説が有力です。

当時、選別を頂いてお伊勢参りをしたら、餞別を頂いた人の祈願と御札を持って帰らなければなりません。

また、餞別を出す方もこの御札が目当てになりますから、無理をしてでもお金を工面するわけですね。

その後、伊勢神宮の周りに、その土地の特産物などを商う店が出来たので「お土産」の字があてられるようになったと言うことです。

人が集まる所に商売が目覚めるのは今も昔も同じですね。

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マナー講師 平松幹夫

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