コラム

 公開日: 2015-02-01 

まなーうんちく話882《節分の日に、なぜ豆まきをするの?》

「1月はいぬる」とも言われますが、慌ただしく1月が過ぎ今日から2月。
ふと忙しさから我に返ると、日射しがすっかり長くなった気がしませんか?

昔の人は、一日に畳の目一つ分日射しが伸びると言いましたが、寒いながらも、伸びた日射しと草木の芽に、春の予兆を感じる頃でもあります。

そして、今年も節分がやってきましたが、「節分」とは何かご存知でしょうか?

日本は四季が明確に分かれており、暦の上では立春、立夏、立秋、立冬がありますが、その前日、つまり季節の分かれ目が全て節分です。

それが室町時代頃になって、春の節分に重きが置かれるようになって来て、節分と言えば「春の節分」を指すようになったということです。

この理屈は、何もかも便利で豊かな生活をしている現代の日本人には理解できませんが、照明や暖房が乏しかった昔の冬の夜は、暗闇が長く、しかも寒さが厳しいので本当に大変だったわけです。
当然、食べるものにも不自由します。

だから、それだけ暖かさが増し、草木が芽吹く春が待ち遠しかったわけですね。

ちなみに、2月は「如月(きさらぎ)」と言いますが、これは草木の芽が張りだす頃という意味です。

辛くて厳しい冬から、希望の春への期待がそのまま名前になったわけですね。いかに春の節分に重きが置かれたかがよく解ります。

しかし、手放しでは喜べません。
季節の変わり目には悪魔、つまり鬼がやって来て悪さをします。

そこで炒った豆を蒔いて鬼を封じるわけです。
なぜ豆かと言えば、「豆」には邪気を払う効果があるとされているからです。
「豆」=「魔滅(マメ)」です。

さらに鬼は、火やトゲトゲしいものや悪臭が嫌いです。

従って、生の豆を火で炒ることにより、豆に火気を漂わすわけです。

そして、「鬼は外・福は内」の掛け声と共に炒った豆をまき、豆蒔きが済んだら戸を閉めます。

さらに、再び鬼がやってこないように、柊(ひいらぎ)の枝や葉と、鰯(いわし)の頭をさして軒下につるします。

柊のトゲトゲしい葉や、鰯の何とも言えない悪臭で、鬼を寄せ付けないわけです。ちなみに、柊は「鬼の目突き」とも言われており、庭にもよく植えられていますね。

また、鰯は安価で、美味しくて、しかも健康に良いので、昔から庶民の大好物だったわけですが、弱点は「魚」篇に「弱い」と書かれるように腐敗が早く、悪臭が漂うことです。

山陽新聞社の「さん太アンケート」によると、「福は内」の「福」で最も希望する福は男女とも「健康」だったようですが、豆まきが終わったら、自分の年の数だけ蒔いた豆を食べると、健康長寿に恵まれると言う言い伝えがありますので、頑張って召し上がって下さい。

但し、数え年計算になります。
所により、年齢より一つ多めの豆を食べる所もあります。

また、有名神社等では、芸能人等が袴(はかま)姿で豆まきをしますが、これは当時、袴は武士の最礼装だったので、庶民がこれを真似するようになったからだと言われています。

節分の日に、神社仏閣にいつもと違う服装でお参りすると、魔滅になり、健康で、家内安全でいられると考えられていたようですね。

次回は「恵方巻き」に触れておきます。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1578《「形」より「心」!? 本当のマナー美人になるには・・・。》

マナーは時と場合により発揮の仕方は異なります。不易流行的側面もあります。だから様々な経験を経て、苦労し...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1577《勧善懲悪とマナー》

前回赤穂浪士に触れましたが、それに匹敵するくらいミリオンセラーになったのが水戸黄門ではないでしょうか。...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1576《歴史上の大事件の裏にはマナーが関わっていた(赤穂浪士の討ち入りとマナー

12月14日は日本人なら誰しも知っている歴史上の大事件が起きた日ですね。小説、浄瑠璃、映画、テレビでおなじみ...

[ 訪問ともてなしのマナー ]

マナーうんちく話1575《日本人なら知っておきたい年末の大切な歳時「正月事始め」》

今年は真冬になるのが早かった気がしますが、如何でしょうか。ところで最近、都会においても、猿や猪が出現して...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1574《忘年会での「無礼講」はどこまで許されるの?》

無礼講に関してはよく質問を受けるところですが、難しいところです。無礼講といった上司の本意が理解できれば、...

[ 歳時記のマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ