コラム

 公開日: 2014-12-06 

マナーうんちく話841《好感の持たれる年賀状(裏面)》

新年を寿ぐ言葉を「賀詞」と言いますが、1文字、2文字、3文字、4文字、それに文章等があり、それぞれ、それなりの意味があります。

従って差し出す相手に相応しい意味の賀詞を選ぶことが大切です。
特に目上の人には注意が必要です。

例えば「春」「慶」「寿」「迎春」「賀正」「初春」等は漢字そのものの意味はありますが、相手を敬う意味はありません。
従ってこれらの賀詞は目上の人には向きませんね。

「あけましておめでとうございます」「新年おめでとうございます」等が目上の人にはお勧めです。

なお、「新年明けましておめでとうございます」は、「新年」と「明けまして」が重複するので「明けましておめでとうございます」か「新年おめでとうございます」かのいずれかにして下さい。
ちなみに、新年とは「年が明けた」と言う意味です。

また親しい人向けには、「A Happy New Year」と外国語で出される人もいますが「A」は不要で、「Happy New Year」がお勧めです。

「Happy Birthday」と同じような理屈で、「あけましておめでとう」の意味で使用する際は、「A」を付けない方が自然だそうです。

なお「賀詞」に関しては「マナーうんちく話634《年賀状の意義とマナー》」で詳しく触れていますので参考にして下さいね。

また、「去る」「失う」「絶える」「別れ」などの「忌み言葉」は新年早々縁起が悪いと言って嫌う人もいるようですから、念のため注意して下さい。
例えば「去年」は「昨年」「旧年」になります。

また差し出す相手により句読点にも注意して下さい。本来「、」や「。」は字が得意でない人が読みやすくするためのものですから、年賀状には不向きです。
もし文章が長くなれば、スペースをあけるとか、行を改めるのがお勧めです。

さらに、日付で「1月元旦」と表現しているのをたまに見かけますが、「元旦」は「新年の最初の朝」と言う意味ですから、1月は不要です。

ちなみに、毎月の最終日は「晦日(みそか)」、1年の最後の晦日は「大晦日(おおみそか)」、そして「元旦」は1月1日の朝、「元日」は1月1日の全ての時間帯、つまり朝から晩までの時間帯を意味します。

従って日付に「元旦」「元日」と表示されたら、1月1日に届くように早めに投函して下さいね。

ところで、元旦の「旦」の字で、上側の部分「日」は太陽を意味していますが、下側の部分「一」は何を意味しているかご存知でしょうか?

「地平線」を表しています。
つまり「旦」は地平線から昇る太陽を表現する漢字だそうです。

電話も郵便制度もない昔は、年始のあいさつに行けない遠方の人には、書状を飛脚に託していたわけですが、当時の流れは、今のように分刻みでも時間刻みでもありません。

時代の流れはとてもスローだったと思います。
だから、「元旦」と「元日」を厳密に区分しなければいけない理由や必然性は無かったのではないでしょうか?

つまり、私は個人的には、あまり元旦と元日の使い分けに神経質になる必要はないと思いますが、皆さんはいかがでしょうか?

それより大切な事は、その人に相応しい言葉を、心を込めて書くことだと考えます。

そして、マナーとは「思いやり」「感謝」「尊敬」の気持ちを抱き、それを態度や言葉や文章で表現することですが、それらの要素がすべて含まれている内容の年賀状がお勧めです。

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