コラム

 公開日: 2014-11-12 

マナーうんちく話830《「七五三」、商魂たくましい千歳飴》

前回七五三は、「なぜ3歳、5歳、7歳か?」についてお話ししましたが、今回は「なぜ11月15日か?」に触れておきます。

諸説ありますが、概ね以下の理由が一般的です。

○旧暦の10月(新暦の11月)は収穫を神様に感謝する月で有り、その月の満月の15日に七五三のお祝いをするようになった。

○日本は偶数と奇数では奇数が格上で縁起のいい数字なので「3+5+7=15」となった。

○徳川綱吉の逞しい成長を祈念して11月15日に「袴儀の儀式」を行ったから。

○旧暦の15日は鬼宿日、つまり鬼が出歩かない日で、この日は何をするにも吉日と考えられていたから。

以上のように、753や11月15日という数字には、それぞれ理由がありますが、それでは子どもの長寿を祈念して晴れ着と共に手に持つ「千歳飴」はいかがでしょうか?

千歳飴は細長く長寿の願いが込められており、しかも縁起の良い紅白で着色されています。

加えて、縁起の良い「鶴亀」や「松竹梅」をあしらったお目出度い図柄の袋に入っています。

また、「千歳飴」というネーミングも実に日本人受けする名前です。

ちなみに「千歳」とは千年とか長い年月という意味がありますが、「鶴は千年、亀は万年」の言い伝えに因んだとても縁起の良い言葉で、地名や船や人の名前などあらゆる名称に用いられています。

こうなると、儀式そのものの必需品ではありませんが、七五三を迎えた子どもが持たないわけにはまいりません。
そんなに高価な物でもないので、親は子に買い与えます。

これを仕掛けた人はさぞかし頭のいい人だったと思いますが、江戸時代に浅草で飴売りの行商をしていた七兵衛と言う人だそうです。

彼は、浅草に七五三のお参りに多くの人が来るのを見て、これを利用して「なにか良い商売はないものか?」と知恵を絞りました。

そこで思い付いたのが、今まで切って販売していた飴を、切らずに細長くして、それを「延びる=長寿」に結びつけ、「千歳飴」という名前を付けて、縁起の良い袋に入れて販売したら大当たりしたというわけで、現在に至っています。

このような例は他にも多々あります。
例えば江戸時代のお茶屋さんが、正月の鏡開きの際に発生する餅屑を見て、もったいない精神を起こし、その餅屑を炒ってお茶に入れ「玄米茶」として販売したら大当たりした。

また、平賀源内は「土用の鰻」を大ヒットさせました。
大晦日にいただく「年越し蕎麦」もしかりです。
こうしてみると、江戸時代にも商魂たくましい人は結構いたようですね。

その遺伝子を受け継いでいるのでしょうか、神様(神道)・仏様(仏教)の国日本がキリスト教国をさておき、クリスマスやハロウイーンのイベントをより盛大におこなったりしていますね。
バレンタインやホワイトデーもそうです。

国際競争が激化する中、売り上げアップは必須であり、あれやこれやと戦略を練ることは素晴らしいことだと思います。

そして出来る限り、子どもに色々な物を与えてあげることも素晴らしいと思います。

しかし欲を言えば、何百年も日本に続く年中行事に込められた意味を正しく理解して、それをキチンと子どもに伝えたいものですね。

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