コラム

 公開日: 2014-10-16 

マナーうんちく話818《葬式に赤飯。なぜ?》

その土地、土地で品物の名称や用途、さらに風俗・習慣・言語が異なることを「所変われば品変わる」と言います。

「所変われば木の葉も変わる」とか「所変われば水変わる」とも言われますね。
まして冠婚葬祭に関することは文化・歴史・気候風土・国民性・県民性・宗教等によりまちまちです。

ところで日本は只今、超高齢化と少子化が同時に進行しており、新たに生まれて来る子どもより、高齢のため亡くなる人の方が多い、人口が減少している国になっています。

長寿の人もどんどん増加していますが、一方では葬式も増えていると言うことですね。

従って葬儀に参列する機会も増加してくると思いますが、その際「赤飯」が振舞われ不思議に思われた方も多いのではと思います。

赤飯はもち米に小豆(あずき)を10%から20%位混ぜて蒸しあげたご飯ですが、一般的には結婚式・長寿の祝い・入学祝い等おめでたい席に供されますが、葬儀でも振る舞われることがあります。

マナーには、「なぜそうするのか?」と言う合理的な理由が必ず存在しますが、その理由を把握しないと府に落ちないこともありますね。

葬儀に赤飯が振舞われる理由は色々ありますが、概ね下記の説が有力です。

○長寿を成し遂げた人を祝う意味。

○葬式という弔事を、慶事に相応しい赤飯を出すことにより災いを転じる意味。

○結婚式は二人の新たな旅立ちですが、告別式は「あの世への新たな旅立ち」と捉えるから。

○葬儀に際して、赤飯を食することにより力を付けるため。

○結婚式と同様、葬儀も「ハレの日」だから。

○小豆には邪気を払う効果があると考えられてきましたが、葬儀は、この世とあの世が混ざり合う場で何かと不安定で、列席者があの世に引き込まれないために、小豆の入った赤飯を食べる。

大体以上ですが、今の日本は豊かになり、価値観や考え方も人それぞれで、何もかも多種多様化してきました。

また、結婚式もキリスト教スタイルで挙式を上げる人が急激に増えてきております。加えて葬儀のスタイルも多様化し、冠婚葬祭の捉え方やマナーが、従来とは大きく異なりました。

しかし、日本の葬儀は大半が仏式で執り行われています。
婚礼と葬儀は冠婚葬祭の儀式の中でも特に厳粛に行われるべきだと思いますが、婚礼に比べ葬儀はより宗教色が強いようですね。

だから、仏式で行う以上は仏教に関する知識が必要です。
特に自分の属する宗派は、どのような考えのもとで葬儀を執り行うのか?
ポイントになるできところは是非把握して頂きたいものです。

最近は、仏教に関する書物も沢山発行されています。
読書の秋です。
そのような書物に触れ、自分なりの考えを持たれることも大切だと考えます。

「終活講座」も各地で開催されているようですが、その前に、まずは宗教に関する知識を広め、自分なりの考えを持つことが大切ではないでしょうか?

加えて、遺言の作成も大事でしょうが、家族間の良好な人間関係を築き、円滑なコミュニケーションを日頃から取ることをお勧めします。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

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