コラム

 公開日: 2014-10-08 

マナーうんちく話814《どう違う?「女心」と「男心」》

日毎に秋色が濃くなるとともに、快適で過ごしやすい日が増えてきましたが、露がなんとなく冷たく感じるようになってきました。

「寒露」と言う言葉をご存知でしょうか?
比較的聞きなれない言葉ですが、10月8日は二十四節季の一つ「寒露(かんろ)」です。
空気が一段と澄んで来て、露が冷たくなる頃と言う意味です。

二十四節季では露に関する節季が2つあります。
一つ目は、ようやく夏の残暑が収まり、空気が冷えてきて露が出来る頃を意味する「白露」で、今年は9月8日でした。

そして「寒露」ですが、「白露」から「寒露」に移行し、やがて朝夕が冷え込んできて霜が降りる「霜降(そうこう)」へと季節が移ろいでいきます。

夏野菜のナスビもピーマンもまだ寒露の頃は収穫できますが、霜が降りたら急にダメになります。霜は野菜にとって大敵なのです。

また、この時期に相応しい「釣瓶落とし」という言葉があります。
若い人はご存じないかもしれませんが、昔はまだ水道が発達していませんでしたので、飲料水は殆ど井戸に頼っていました。

その井戸から水をくみ上げる桶の事を「釣瓶(つるべ)」と言いますが、釣瓶は水を汲む時には勢いよく井戸に落ちるので、秋の日が急に早く暮れることを釣瓶に例えて、「秋の日は釣瓶落とし」と表現するわけです。

さらに、昼間は「秋晴れ」と言う言葉が最もふさわしい時期で、「体育の秋」等といわれますが、春と同様天気が変わりやすいのもこの時期の大きな特徴です。

だから、秋は「女心と秋の空」といわれますが、「男心と秋の空」ともいわれます。

現在の国際社会ではレディーファーストが優先されますが、江戸時代の日本は「男性優位」の社会だったので「男心と秋の空」と言われていたようです。

「女性に対する男性の愛情が変わりやすい」と言う意味で用いられていましたが、明治、大正時代になり、女性の活躍が目覚ましくなるにつれ、「女心と秋の空」に変化したいきさつがあります。

ちなみに、英語圏では「女心と冬の風は変わりやすい」という諺がありますが、言い方まで西洋かぶれしてきたということでしょうか。

ただ、「男心と秋の空」と「女心と秋の空」では、どことなく感じ方は異なるものの、心が変わりやすいのは、男性も女性も同じではないでしょうか?
皆さんはどちらの言葉を支持されますか?

世界には妻を何人も持てる国が沢山あります。
日本の江戸時代の「大奥」しかりです。

「不義密通」と言う言葉をご存知でしょうか?
婚姻の道義に反する密通ですが、平たく言えば今流の不倫です。

男性優位の社会では、夫の浮気は多めにみられますが、女性の浮気はそうはいきません。
当時の既婚女性の浮気は大罪になります。

夫も妻も不倫はしないのに越したことは有りませんが、その前に、恋愛や結婚にネガティブな人が増えたことは残念な気がします。

心変わりのせつなさはさて置き、「女心と秋の空」とか「男心と秋の空」という諺が、どこか遠くに行ってしまった気がします。

男性も女性も、恋愛や結婚に前向きになって頂きたいものですね。
長い人生で、人から愛されるということは素晴らしいことだと思います。

これからの人生で、「物の豊かさ」と「心豊かさ」のどちらを選ぶという問いに対して、大半の人が「心の豊かさ」を選んだという調査結果があります。

心の豊かさとは男性も女性も、「人から愛される」「人から頼りにされる」「人に喜ばれる」「人のためになる」事だと思うわけです。

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