コラム

 公開日: 2014-09-12 

マナーうんちく話801《上品で美しい食べ方⑨「会席料理」(止め椀・ご飯・香の物・水菓子)》

止め椀は汁もので、「留め椀」とも言われ、味噌汁や吸い物です。
そして香の物は漬け物です。

ご飯と共に出されますが、これが出たらコース料理の締めくくりですから、この時点でお酒は控えます。

つまり最後の料理で、これで料理は全て終わりで、「後はデザートだけですよ」と言う意味です。

温かいうちに止め椀、ご飯、香の物を交互に頂いたらいいでしょう。
お椀は、その都度両手で持ち運んで下さい。

留め椀の蓋は、両手を使い開けます。
水滴がこぼれないように、器の真ん中で水滴を切って下さい。

ご飯は、手前から奥に食べると上品に食べられます。
少量を口に入れるようにして下さい。

香の者は野菜を糠(ぬか)、味噌、塩、醤油、酢、酒かすなどで漬けたもので「香香(こうこう)」、「新香(しんこう)」「おしんこ」等と呼ばれます。
ちなみに、香は味噌を指さすので、昔は味噌で漬けたものだったようです。

又漬け物は日本以外でも存在し、中国の「ザーサイ」、韓国の「キムチ」、アメリカやイギリスの「ピクルス」は有名です。

日本の食卓に欠かせない「梅干し」も漬け物の一種ですが、梅干しは「漬ける」前に、「干す」と言う手間を加えますので「梅干し」と言われます。

香の物は、ご飯の上に置くことは感心しません。
また、一度かじった漬けモノをご飯の上に置くことも避けて下さいね。

そして最後は「水菓子」です。
水菓子といってもお菓子の種類ではありません。

昔は「菓子=果物」だったために、会席料理で「水菓子」と表示されていたら一般的には果物を意味します。

今はやりの「スイーツ」と言えば、甘いお菓子やケーキや和菓子等の総称ですが、「デザート」と表現すれば食後になります。

「水菓子」は業界の専門用語と認識して頂ければ良いと思います。
また、一般的には旬の果物が出ますが、果物を使用したデザートや和菓子が出る時もあり、食後口をすっきりしてくれます。

ブドウのように種がある場合は、口元を懐紙で覆うようにして食べ、残った種や皮は懐紙で包みこみます。
数種の果物が少量ずつ持ってある場合は、手前の物から食べれば良いでしょう。

ところで、生菓子に「黒文字」と呼ばれる大きめの楊枝が添えられていたら、一口ずつ手前から切って頂きます。
この際、楊枝の先が相手方に向かないようにくれぐれも注意して下さいね。

黒文字はクスノキ科の落葉低木で、匂いが良いので、この枝を削って楊枝を作るわけですが、枝に黒い斑点がありこれを文字に見立てたので「黒文字」と呼ばれるようになりました。

たまに水分の多い生菓子とは別に、水分の少なく固い「干菓子(ひがし)」が出ることがありますが、このような場合は手で食べれば良いでしょう。

これで一応「会席料理」の美しい食べ方は終わりで、次回からは通常よく口にする和食・洋食様々な単品料理に触れて参ります。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

4

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトのハッピーライフ創造塾

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1620《雨水!春の雨で鋭気を養い、自分らしい花を咲かせよう》

雪が多い年は豊作になるといわれていますが、「瑞花(ずいか)」という吉兆を表す言葉があります。雪が多く降...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1619《ブランド志向とティファニーのテーブルマナー教本》

今の子育ては間違いだらけ!?教育者ではないので、子どもの教育のことはよくわかりませんが、若者の様々な研修...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1618《どう思う?「ブランド志向」》

頭の先からつま先まで!ブランド商品で固めた人をよく見かけるようになりました。それだけ物が豊かになった...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1617《今流の男の礼儀作法③「礼儀作法は本来男のために作られた」》

マナーに関する講演や研修をかれこれ1000回近く行っていますが、その9割以上は学生、若者、女性対象です。...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1616《今流の男の礼儀作法②「今、改めて礼儀作法とはなに?」》

【希薄になった日本人の礼儀作法】朝、家族、地域、学校、職場等で人に会ったら「おはようございます」と挨拶が...

[ マナーの心得 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ