コラム

 公開日: 2014-08-25 

マナーうんちく話792《上品で美しい食べ方②「日本料理の知識Ⅰ」》

料理を上品に美しく食べられる人はとても素敵で教養が漂います。
また、人生をも輝いて生きることが出来る人です。

しかし、そのためには料理を正しく理解しなければいけません。
また、それを美しく食べるコツを身に付けることが大切です。

そこで、ここから色々な料理の知識と、上品で美しい食べ方に触れて参ります。
会席料理からフルコース、さらにご飯の食べ方からスパゲティーや丼物など等お馴染みの料理を幅広く取り上げて行く予定です。

是非お付き合いいただき、日々の食生活で実践してみて下さい。
素敵に変身すること間違いなしです。

最初は毎日食している和食を取り上げますが、数々の和食の品の良い食べ方の前に、和食についての知識を理解して下さい。

そもそも「和食」ってどんな料理だと思いますか?
明確な答えは出せません。

日本人になじみの深い食材を、日本の調味料を使用して、日本の国土で発達した料理と言えると思いますが、とても複雑です。

また、箸で食べるのは和食で、フォーク・ナイフ・スプンで食べるのは洋食と捉える方法もありだと思います。

しかし、スプンで食べるカレーライスは日本を代表する国民食です。
さらに、フォーク・ナイフでハンバーグステーキを食べても、それに和風ソースに大根おろし添えであったら、むしろ和食と捉えた方がお似合いかもしれません。

世界屈指の「飽食の国」日本の食生活は多様ですから一概にはいえず、作った人や食べる人の判断にお任せした方が良いかもしれませんね。

ただ、日本料理の基礎として受け継がれている伝統料理には「本膳料理」「会席料理」「懐石料理」とがあります。

今では殆どお目にかかることは無くなりましたが、室町時代に確立された最も格式の高い料理が「本膳料理」で、主だった行事を彩って来た料理です。

ちなみにフランス料理の本格的なフルコースは、「前菜、スープ、魚料理、肉料理、ソルベ、ロースト、サラダ、チーズ、デザート、フルーツ、コーヒー」で構成されていますが、本膳料理はこれに匹敵するボリュームで「一の膳」から「五の膳」まであります。

1850年代に、日本にペリー提督が黒船でやって来たのはご承知の通りですが、その一行約300人を饗応した料理として有名です。

ちなみに、その金額は一人当たり30万円とも50万円とも言われ、品数は100種位有ったと言われていますが、あまり受けは良くなかったようです。
生の魚や酢の者が沢山あるが、豚や牛などの肉料理が無いので、無理もない話しですね。

そして、その返礼に今度は日本の幕府の役人の一行が黒船に招待され接待を受けるわけですが、その際に供された料理はフランス料理とワインやシャンパンです。

その黒船にはフランス料理の料理長が乗船し、しかも牛や豚や鶏は船の中で飼われていたそうで、それを食べて飲んだ日本の役人は大満足であったとか・・・。

食文化の違いはあれ、本膳料理にせよフランス料理にせよ、国運を賭けた「お持て成し」の大役を担っていたのは確かですね。

ところで、今は数えきれない位のマナー教本がありますが、江戸時代にもマナーにまつわる本は出版されています。時代が平和になり、豊かになれば「衣食足りて礼節を知る」と言うことです。

有名なのが「女重宝記」「男重宝記(なんちょうほうき)」で、メイク・ファッション・料理・作法・茶の湯・生け花・囲碁・将棋、さらにお膳の並べ方や作法等が図入りで事細かく示された本です。
食べ方も大変厳しかったことが想像できます。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

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