コラム

 公開日: 2014-08-08 

マナーうんちく話784≪喜びと感謝の季節の誕生≫

季節がめぐると言うことは、ほんの些細なことで、日常生活の中に新しい季節を感じることでしょうか。

日本の四季の美しさは世界中の人が羨ましがるところですが、日本には四季の他に24の「気」という季節、つまり「二十四節季」があります。

東日本では猛暑が続いていますが、暦の上ではすでに秋になりました。
8月7日は二十四節季の一つ「立秋」でした。
秋が誕生し、秋の気配がほのかに感じられる頃です。

旧暦の話ですから、新暦と約一月位のずれがあるので、今が秋だと言われても実感が伴わないかもしれませんが、柿や栗はすでに大きな実を付け、実りの秋への備えを着実に行っています。

ところで、日本には季節の捉え方が色々あり、二十四節季では8月7日(平成26年では)の「立秋」から11月7日の「立冬」の前日までが秋になります。

一方、天文学的捉え方では、秋は太陽が真東から昇り真西に沈み、昼と夜の長さが等しくなる、9月23日の「秋分の日」から12月22日の「冬至」の前日までになります。

日本人は昔から自然に寄り添い、自然と共に暮らしていましたから、おのずと自然の移ろいを敏感に、そして繊細に感じ取っていたのですね。

ちなみに、秋の語源は「葉の色」「空の色」「収穫」が大きなキーワードになっています。

「葉の色」に由来する意味は、赤く色づいた葉を「紅葉」と表現するように「紅(アカ)」が「アキ」に転じたからです。

「空の色」に由来する意味は、秋の空は空が澄んでアキラカだから、それがアキになったと言う説です。

そういえば、秋にお月見をしますが、「仲秋の名月」は空が澄み渡り、一年のうちで最もお月様が美しく見えるので、この月を愛でたわけです。

そして「収穫」に由来する説は、秋は実りの季節、収穫の季節、食欲の季節と言われるように、穀物の米を始め野菜や果物が沢山実り収穫される時です。

従って一年で一番食べ物が飽き(アキ)満ちる時だから、「飽き」が「秋」になったということです。

以上大きく分けて3つの説がありますが、明確な根拠は有りません。
しかし、いずれにせよ、秋という季節は「喜びの季節」であり、「感謝の季節」であることには間違いないようですね。

その喜びと感謝の気持を形に表したのが「お月見」であり「秋まつり」です。お祭りが秋に多いのはこのためです。

日本人はとてもお祭りが好きですが、キチンと収穫に対する感謝の気持ちを神様にささげる遺伝子がまだ健在だと言うことではないでしょうか。
とても大切な事だと思います。

今から収穫の秋や読書の秋やスポーツの秋を楽しみに待っている人もいれば、残り少なくなった夏を、思い切り楽しみたいと思う人も多いと思います。
悔いのないように、元気でお過ごし下さい。

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マナー講師 平松幹夫

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