コラム

 公開日: 2014-07-02 

マナーうんちく話763《お中元の本意と贈り方・頂き方のマナー》

中国では1月15日を上元、7月15日を中元、10月15日を下元と称し神様に金品をお供えし、日頃の罪滅ぼしをしていました。

その風習が日本に伝わり、中元だけがお盆のご先祖供養の行事と結びつき、やがて贈答の習慣として定着し、現在に至ります。

従って、お中元の本来の意味は、お世話になっている方の所に出向き、顔を合わせて、日頃のご無沙汰を詫びると共に、お世話になっているお礼、そして相手の健康を伺うことに有ります。

品物を贈ることもいいですが、相手方に伺い挨拶をすることが大切です。
ただ、手ぶらでは行きにくいので手土産を持参するわけですが、これが御中元と認識して頂ければいいと思います。

しかし、何かと慌ただしい現代です。
多忙で有ったり、遠方で有ったりすると、現実には相手方の所に出向いて挨拶することが難しい人も多いと思います。

そこで、デパート等から直接贈り物を送ることになるわけですが、贈り方にもそれなりのマナーが必要です。

○贈る時期
関東と関西の地域差や、デパート等の早割り戦略等の影響で、贈る時期が大幅に長くなっている感がありますが、お中元は早すぎても遅すぎても感心しません。7月初めから15日までがお勧めです。

○贈る相手
最近では親族、両親、職場の上司、恩師、先輩が多いようですが、基本的には、日頃お世話になっている人や目上の人に贈ります。仕事関係は、職場のしきたりに歩調を合わせるのがいいでしょう。また、贈るべき立場に無い人も存在します。相手の立場を考慮して下さい。

○贈る理由を明確に
贈答には理由が必要ですが、お中元やお歳暮は儀礼的な意味合いもありますからそれなりのマナーが要求されます。
のし紙は紅白の蝶結び、表書きは「御中元」、そして名前はフルネームで書いて下さい。

但しお中元は持続性のある贈り物ですから、今回限りのような場合は「御中元」ではなく「お礼」がお勧めです。また、贈る時期が遅くなった場合は、立秋までなら「暑中御見舞」「暑中お伺い」、立秋を過ぎれば「残暑御見舞」「残暑お伺い」とします。目上の人には「暑中(残暑)お伺い」の表現がお勧めです。

○なにを贈るか
誰かに何かを贈る時にはいくら気を使っても、使い過ぎることは有りません。ビール・コーヒー・素麺等に人気があるようですが、相手が頂いて嬉しい物がお勧めです。人柄、生活環境、家族状況、年齢、生活様式など良く観察して相手が喜ぶ姿を想像して贈る行為を楽しんで下さい。
高価な物より分相応を心掛けることも大切です。

○贈り方
御中元は世話になっている人や生家への手土産持参のご機嫌伺いですから、本来は出向いて、丁寧なあいさつを交わして贈るのが筋ですが、都合によりデパート等よりの直配送や宅配便の場合は、送り状を添えるか、葉書や手紙等の挨拶状を出して下さい。挨拶が主ですから、品物だけを送るのは本末転倒です。

○御中元かお歳暮か迷ったら
中国伝来の御中元と、日本古来の御霊祭りを起源とするお歳暮では、お歳暮が格上になりますので、御中元を贈ったらお歳暮も贈ります。予算の都合で、どちらかにしたい場合はお歳暮を優先して下さい。

○御中元を頂いたら
御中元はお礼であり、お祝いではありませんから品物によるお返しは不要ですが、すみやかにお礼の心を手紙や葉書で伝えて下さい。
お礼状ですから丁寧に書くことがポイントです。

概ね以上ですが、御中元は単なる夏のギフトではありません。
繰り返しになりますが、品物を贈る事より、相手に対する感謝の心が大切だと心得て下さい。そして不必要に商戦に巻き込まれることなく、本来の意味を正しく認識して、自分流で行動することが大切ではないでしょうか。




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