コラム

 公開日: 2014-05-15 

マナーうんちく話736《日本人とお茶と「おもてなし」》

講演であちらこちらに行く機会が多々ありますが、その際、茶菓の接待をよく受けます。

和室に通されて日本茶に和菓子、あるいは応接室に案内されてコーヒーや紅茶を頂く等、様々ですが、部屋の清掃が行き届いていたり、出された飲み物がおいしかったら、その組織全体の暖かい気持ちをくみ取ることが出来る気がします。特に美味しい日本茶を頂いた時は格別です。

「日常茶飯事」と言う言葉があります。
「いつもの風景」や「いつもの事」の意味で、お茶を飲んだり、食事をするようなありふれた行為や出来事で、なんら奇異でないことです。

日本人は、昔から食事をしたり、休憩したり、あるいは客人をもてなす時にはお茶を用意したわけです。

そして、お茶を介して独自の「もてなしの文化」を育んできましたが、その遺伝子が意外にも、ペットボトルのお茶が全盛になった今でも生きています。
やはり日本人なのですね。

例えば、和風レストランやうどん屋や寿司屋、あるいはバイキングスタイルの店ではお茶を出してくれます。

ビールやジュースをオーダーすると当然料金が加算されますが、日本茶は何杯飲んでも料金がかかりません。

これは他国では見られない、日本人独特の、客に対する、暖かいおもてなしの表れではないでしょうか?
店側が、いかにお客様を大切にしたかですね。

昨年、東京オリンピック招致委員会のプレゼンテーションで、「おもてなし」の言葉が大きな話題を呼んだことは記憶に新しいことです。

そして、外国から日本にやってくる外国人をおもてなしするために、英語教育が盛んですが、その前にやるべき事があります。

本当に外国人が学びたいのは、日本独特のおもてなしの心で有り、英語そのものではありません。

先ずは、日本人が美味しいお茶を入れて、来客の喉を潤すと共に、心と心の交流を図るスキルを身に付けるべきだと思います。

そのためには、家庭や職場で、来客をもてなす実践のスキルを磨くことが大切だと考えます。

日本茶の歴史や健康効果等の知識、美味しいお茶を入れ方、加えて、もてなしの仕方・され方のマナーを身に付け、それを外国人に実践する手段として英語が出来ればいいですね。

世界広し!と言え、お茶を飲まない国や民族は無いと思います。
茶の種類や飲み方や伝統は違っても、「ふれあいの心」は同じだと思います。

中でも、日本が誇る茶文化の根源を成すものは「おもてなしの心」です。
昔より、人と人とがふれあい、その媒介としてお茶が存在したわけで、だからこそ文化として栄えたのではないでしょうか。

物質的豊かさや利便性に重きが置かれる中、ペットボトルのお茶の存在意義は大きいのでしょうが、こんな時代だからこそ、本物の持つお茶の豊かさを再度認識して頂きたいものです。

お湯を沸かし、急須に茶葉を入れ、そこから注がれる緑茶の香りや美味しさは、ペットボトルでは味わえない魅力が多々あります。

そして、そんなお茶を味わうひとときを、誰かと共に味わうことは、最高に贅沢な時間です。心を込めて、丁寧に入れたお茶を客人に出す心が、相手に伝わるような、温かい触れ合いを、家庭でも職場でも大切にしたいですね。

そうすることによって、互いに心が打ち解け、会話が弾み、やがて信頼関係へとなびいていくものです。

新茶の美味しい時期です。是非お試しください。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

9

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1368《二十四節気の一つ「大雪」と「イルミネーション」》

最近公民館、女性大学、地域、教育委員会、諸団体等からの「年中行事」に関する講演依頼が増えてきました。10日は...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1367《大切にしたい服装のマナー》

「クールビズ」や「ウオームビズ」が浸透したせいで、服装もかなりカジュアルになり、個性が尊重されるようになり...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1366《子どもにマナーを教えることができますか?②》

この度文部科学省の問題行動調査で、全国の国公私立の小中高、特別支援学校において「いじめ」が224540件発...

[ 親に身につけていただきたいマナー ]

マナーうんちく話1365《幸運を呼ぶ心の持ち方・過ごし方》

「笑う門には福来る」。「上方いろはかるた」に登場する一句です。最新の研究では「作り笑顔」でも、肉体的...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1364《日本人なら知っておきたい12月の歳時》

師走の声を聞くようになると、街行く人達の装いが急に真冬並みになり、木枯らしと共に「山装う頃」から一気に「山...

[ 歳時記のマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ