コラム

 公開日: 2014-04-23 

マナーうんちく話725《「忘年の交わり」のお勧め》

今まで、平成生まれの新入社員と昭和生まれの先輩・上司の接し方に触れて参りましたが、組織全体が、新入社員を温かく迎え、共に頑張っていこうと言う姿勢を表現するために、「忘年の交わり」をお勧めします。

忘年と言えば、年末にその一年間にあった様々な苦労を忘れるための宴会、つまり忘年会をイメージされる人も多いかもしれませんね。

勿論その意味もありますが、ここでの「忘年の交わり」とは、相手との年齢の違いを忘れ、親しく交際することで、酒とは無関係です。

若い新入社員は卑屈になることなく先輩や上司に親しみを感じ、先輩や上司は偉そうぶることなく、年少者へ敬意を抱くことも必要です。

老若男女には、それぞれ長所も有れば短所も有りますが、こうした雰囲気の中で、互いに優れている部分は認めあい、学び合うことこそ大切だと考えます。
ポイントは短所を指摘しあうのではなく、長所を認め尊敬しあう気持ちです。

その気さえあれば、新入社員はつとめてベテラン社員と交わり、その知識やスキルを学び、ベテラン社員はあえて新入社員と交流を深めることで、新しい感性を身に付けることができます。

そして、このような真摯な触れあいの中で、互いに成長しあい、相互の信頼関係が構築され、ひいては組織が発展する源になります。

加えて、新入社員を孤立させる事無く、組織全員参加で、研修会や花見や運動会やクリスマスパーティーなどを開催し、セクションや立場を超えた、老若男女の交流を積極的に図ることをお勧めします。

特に社員の慰安旅行等はお勧めです。
ちなみに、和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録されて以来、和食のテーブルマナー講座が大人気で、県内のあちらこちらで開催していますが、職場単位でこのような講座を受講されることもお勧めです。

なぜなら、和食は豊かな精神文化を有し、絆を深める知恵が沢山存在するからです。

いずれにせよ、共に食事をすることはとても有効です。
このコラムでも何度も触れましたが、共に食事をするということは、「あなたのことをもっと理解したい」「貴方とさらに交流を深めたい」と言う意味があります。

勿論、酒の席を共にすることもお勧めです。
農耕文化で避けた日本では、穀物が豊作になるよう、神様に酒をお供えして神事を執り行いました。そして神事が終了した時にその酒を下げて神事に参加した人が共に飲み合ったことから、日本では、酒を共に飲むことは「絆を深める」と言う意味があります。

さらに、新入社員にとって、「この組織で、この職場で、これから頑張っていこう!」と思える、前向きの姿勢や魅力的な経営内容と社風づくりも大切です。

平成の新入社員・職員は企業や組織の宝です。
20年、30年後は、平成生まれの若者が牛耳っているはずです。

彼らの事をキチンと理解し、彼らにマッチした教育で、彼らの強みを上手に活用したら、企業はますます成長できます。

今、海外から新しいコミュニケーションに関する学問がブームになっているようですが、「和する心」を大切にした日本人ならではの交流の深め方も健在です。

「最近の若い者は・・・」の言及が、単なる愚痴になって、「先輩・上司」が、「時代の流れに適応できない」と言うことにならないように、誇りと自信を持って前向きに取り組んでいきたいものですね。


この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

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