コラム

 公開日: 2014-02-08 

マナーうんちく話676《「呉越同舟」の本意とは?》

今からちょうど100年前頃に発表された歌で早春賦「春は名のみよ風の寒さよ・・・」を口ずさんだ人も多いと思います。
思わぬ大雪に見舞われました。交通事故等にはくれぐれもご注意ください。

ところで、午年(うまどし)も一月余りが経過しましたね。
乗馬では、乗り手と馬の呼吸がぴったり合うことが大切ですが、これが転じて、人と人とが気が合い、意気投合する事を「馬が合う」と言います。

また、化粧品を選ぶ際にとても大切な基準になりますが、「肌が合う」と言う同じような意味の言葉もあります。

人と人とが考え方や性格が合う時には「肌が合う」と表現します。ちなみに、「肌」は「親分肌」とか「姐御肌」と言われるように性格や気質を意味します。

世の中には実に様々な人がいます。
自分に取って、馬が合う人もいれば、合わない人もいます。
肌が合う人もいれば、合わない人もいます。

馬があったり、肌が合う人が周囲に多ければ多いほど、人生は楽しくなりますが、現実的には結構合わない人もいます。
このような人が、多ければ多いほど、ストレスがたまりそうですね。

「呉越同舟」と言う言葉があります。
現在では、馬が合わない人や、肌が合わない人同士が居合わせる意味でよく使用されますが、本来の意味は、馬が合わない人同士でも、あるいは嫌な人、敵対関係にある人同士でも、イザ!と言う時には互いに協力することです。

中国の春秋時代の話です。「呉」も「越」の国も非常に歴史の在る国ですが、両国は大変仲が悪く、常に戦争に明け暮れていました。

しかし、当時は揚子江を挟んで行き来するには船だけです。
その船に、両者が乗り込んできました。

仲が悪い両者は、最初は睨みあいますが、やがて嵐がやってきました。
不必要に睨み合っている時ではありません。

彼らは窮地を脱するために意気投合し、協力し合い、窮地を乗り越える努力をします。これが「呉越同舟」の本来の意味です。

よく似た言葉に「同州相救う(どうしゅうあいすくう)」と言う言葉があります。
馬が合わない人、肌が合わない人同士でも、危険にさらされるようになれば、協力し合い、助け合うと言う意味です。

世の中には、自分にとって嫌な人は沢山います。プライベートで有れば、避けて通ればよいわけですが、避けて通れないケースも多々あります。

特に仕事関係では避けて通れませんね。
中でも嫌な上司の場合は、問題は深刻です。
このことで悩み苦しんでいる人は非常に多いと思います。
だから、離職したり、鬱になる人が後を絶ちません。

距離を置いてみるのも一つの手ですが、根本的な解決にはなりません。
仕事だと思って我慢する、耐える、給料のうちだと割り切る、時が経過するのをひたすら待つ、諦める方法もありますが感心しません。

しかし、嫌な相手とすぐにでも意気投合する特効薬は存在しません。
そこで、先ず、相手のどこが嫌なのかを考えてみて下さい。
嫌な理由は色々あります。
それに沿った賢い対応が必要になります。

次に、嫌な上司となぜ付き合う必要があるかを考えてみるのもお勧めです。
目的は、嫌な上司とも、立派に仕事を成し遂げることです。

だったら、嫌な事をひとまず棚に置いて、どうすれば今よりよい仕事が出来るかを模索してみるのもお勧めです。
その目的の延長線上で、嫌な上司とどう付き合うかを考えてみるのも手です。

マナーには「何故こうするのか」という合理的な目的が必ず存在します。
従って不必要に形に縛られるより、こうする理由を理解することが大切です。
嫌な上司にも素敵なマナーを発揮される事をお勧めします。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

3

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1547《大切にしたい日本人らしい優しい気配り)

長雨と台風で刈り入れが遅れましたが、陽光に輝く稲穂が日本の秋を実感させてくれます。黄熟した稲穂はいつみて...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1546《365日を豊かに彩る季節の美しい言葉「秋の土用」と「霜降」》

いつものことながら毎回歓迎できないものがあります。ましてこの時期の大型台風はご免こうむりたいものですね。...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1545《人柄のいい人は豊かな人生に恵まれる。自分磨きのお勧め》

世の中には様々な人がいます。有名人といえば芸能人やスポーツ選手を思い浮かべる人が多いと思います。金持ち...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1544《食欲の秋!心通わせる食卓のお勧め②》

物が豊かで便利な国になっても。「孤食」が相変わらず増えているのは感心しません。特に家庭では、できる限りそろ...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1543《食欲の秋!心通わせる食卓のお勧め①》

食べることが嫌いな人はほとんどいないでしょう。では「味覚の秋」「食欲の秋」を存分に楽しまれていますか?...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ