コラム

 公開日: 2014-02-04 

マナーうんちく話674《寒い時期なのに、なぜ「暦の上では春」なの?》

一年で最も寒い時期で、所によっては最低記録が続けざまに出る頃ですが、「立春」を過ぎました。

「立春」の「立」は始まると言う意味ですから、寒い中にも春の兆しが感じられる頃です。

また、暦の上では春が始まる日であり、旧暦では、おぼろげながらも春の兆しが見え始める立春が一年の始まりです。

そして、この日に初めて組んだ水が「若水(わかみず)」と呼ばれ、これを飲むと向う一年間の邪気を払うと共に、五穀豊穣、健康、さらに幸福を叶えてくれると信じられていました。

そして、この水で入れたお茶が「福茶」です。
汲み立ての水で福茶を入れ、感謝の気持ちで味わうのもお勧めです。

作り方は簡単です。
先ず、若水を沸騰させ、梅干しに煎茶やほうじ茶を注げば出来上がりです。
梅干しの代わりに「結び昆布」や「炒った黒豆3粒」でもいいです。

結び昆布が無かったら塩っぺでも良いですし、豆まきをした豆を使用されても手軽にできますので是非どうぞ。

梅は厳寒の中でも百花に先駆けて咲くから、昆布は喜ぶにつながるから、豆はマメ(健康)になるからという理由で、3は縁起の良い数だからです。
いずれも縁起を担ぐわけですね。

さて、冒頭のタイトルですが、「寒さも極まると温かさに転じる」と言うことで、一年で一番寒い今時が、春の始まりだと考えられていたわけで、一年の始まりでもあったわけですね。

年賀状の賀詞に「新春」とか「迎春」のように、「春」の字を使用するのはこの名残です。

これから天気予報などを聞くと、「まだまだ寒いですが、暦の上では春です」などというセリフが頻繁に登場してきますので、その理由を是非話の種にしてみて下さいね。

一番寒くて何をするのもしんどい時だからこそ、一年のスタートの時として、前向きに希望を持ちながら歩んでいく。
その思いは教えられる点が多々あります。

ちなみに、これからも続く寒さの事を「余寒」といい、立春を過ぎたら寒中見舞いから「余寒見舞い」になります。

さらに立春から数えて88日目が「八十八夜」で、210日目が「二百十日」です。
また立春を過ぎて最初に吹く南寄りの強い風が「春一番」です。

七十二候では、「東風凍を解く(とうふうこおりをとく)」とあり、温かい風が吹いてきて、川や池の氷が解け始める頃でもあります。

東風は「こち」と呼ばれ、春を呼ぶ風の事です。
そして東風が吹いてくると、いよいよ梅が咲き始めます。

そして春を呼ぶ風が吹き、明るく、おおらかで、平和で、のどかな情景を表現した言葉が「春うらら」です。
本当に日本に生まれてよかったですね。

「始め良ければ終わり良し」「始め良ければ半ば勝ち」と言われ、何事も最初が肝心です。

身も心も元気でスタートして下さいね。



この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

6

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

【女性部・女性会向け厳選講座】商工会、法人会、各種団体女性部から婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座で、人生を前向きに生き、身も心も精...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1395《正しく使用したい慣用句。「気がおけない」「的を射る」の使い方》

言葉は感性そのものかもしれません。美しい言葉を沢山持っている人は、それだけで魅力的です。特に日本は四...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1394《厳寒の中のぬくもり!苦労を経験すればするほど人は磨かれる》

この冬最大級の冬将軍が居座っていますが1月20日は二十四節季の一つ「大寒」で、一年で最も寒い時期です。ま...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1393《「お名前頂戴できますか?」。この言いどう思いますか》

「類は友を呼ぶ」といわれます。そして良縁はさらに良縁を産みます。良い人間関係、良い本、良い音楽、心地...

[ ビジネスマナー ]

マナーうんちく話1392《寒い時期、心が温かくなる季節の言葉「木守柿」》

「生きることは食べること」といわれるように、食べるという行為は生きていく上で必要不可欠です。だから食べ...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1391《年中行事に込められた思い!小正月と小豆粥》

睦月も半ばを迎えましたが、元日にお迎えした歳神様が「三が日」「松の内」「七草粥」を経て次第に人家から遠のか...

[ 歳時記のマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ