コラム

 公開日: 2014-01-05 

マナーうんちく話654≪小寒の氷、大寒に解く≫

毎年一月5日頃が、一年で最も寒い「寒の入り」になります。
1月5日は二十四節季の一つ「小寒(しょうかん)」です。

そして、「小寒」から半月経過すれば「大寒(たいかん)」、さらに半月経過すれば節分、そして次の日が「立春」になるわけですが、今日の「小寒」から「節分」までの30日間が「寒の内」になり、この期間に出すのが「寒中見舞い」です。

見舞いと言う言葉が付いていますが、本来は寒い季節の挨拶状で、普段のご無沙汰をわびると共に、互いに元気で頑張りましょう!という、いたわりあう性質のもので、年賀状と同じ意味を持ちます。

前文も結語も必要で、相手に対する思いやりの言葉と近況が有ればいいですね。

「寒中お見舞い申し上げます。寒い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか、私どもはお陰様で元気で暮らしております。寒さもこれからが本番ですので何卒ご自愛下さい。皆様方のお元気なご活躍をお祈りいたします。」のような内容で良いと思います。

年賀状の返事をまだ出されてない人は是非出して下さい。
そして、立春を過ぎたら「余寒見舞い」になります。

雨も風も大変冷たい時期ですが、この冬枯れの寂しい時期に、華やかさを添えてくれる「山茶花(さざんか)」さえも、この時期に降る冷たい雨で枯れる事があります。
従って、この頃に降る冷たい雨を「山茶花散らし」といいます。

また、厳しい寒さが頂点になる「大寒」よりも、寒くなる時もあります。小寒に張った氷が大寒に解けるほど寒くなるわけです。

「小寒の氷、大寒に解く」と言う言葉があります。
本来なら小寒と大寒では大寒の方が寒いわけですが、時にして大寒より小寒の方が寒くなると言う意味です。

特に最近は暑さ寒さ、あるいは雨や雪や風など異常気象が頻繁に起こり、小寒の方が大寒より寒くなっても不思議な事ではありませんね。

なにしろ、相手は大自然の事ですから、いかに科学が進歩したとはいえ、自然を相手に人間の思い通りに操ると言うことは不可能です。

だから「小寒の氷、大寒に解く」の言葉は、万事、順序とか、思い通りにはいかないと言う意味でも使用されます。

前回、「一年の計は元旦にあり」と言うことで計画を立てる事をお勧めしましたが、立てた計画がすべて順調に運ぶとは限りません。

周到な準備や情報を仕入れ、計画を立てることは大切ですが、絵に描いた餅ではいけません。
立てた計画を実行することですね。

マナーも同じです。
知識として理解するだけではダメで、常に発揮することが大切です。

行動に移すことです。
そして、その行動が良いか悪いか、きちんと評価することです。
評価すれば反省点も見つかります。
この、計画を立て、行動に移し、反省するまでが大切です。

特に「婚活」や「就活」のように、相手がいる場合は、思い通りに事が運ぶ事は極めて難しいと思います。

計画を立てる前には、情報収集も必要ですが、就職にせよ結婚にせよ、折角の縁をモノにする人間力も大切です。

そのためには、素敵なマナーを身につけることをお勧めします。
思い通りに行かなくても最良の伴侶になってくれます。




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マナー講師 平松幹夫

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