コラム

 公開日: 2013-12-26 

マナーうんちく話646≪年末から元旦のならわし≫

日本は神様(神道)・仏様(仏教)の国ですが、キリスト教国以上に盛大に、しかも早くからクリスマスイベントを展開しますが、最近では他の仏教国も同じような傾向にあるようですね。

キリスト教国以外で、これほどにまでクリスメスイベントを盛大に行うのは、物質的に豊かで平和な国になったから、デパートを始め商店街等の巧みな商戦のせい、クリスマスのプレゼントを通じ相手を思いやる気持ちが根付いたから、それとも多神教である神道や仏教が他の宗教も認めるおおらかな気持ちがあるからでしょうか?

しかし、日本ではクリスマスを過ぎると、多くの人々は神道や仏教徒とになり、お寺の除夜の鐘を聞き、歳神様をお迎えする準備に取り掛かります。

そうなると、歳(年)の市が賑わいを見せるようになります。
「歳の市」とは、正月用の飾りや縁起物や雑貨を売る市のことで、季語は冬です。昔は地域色豊かに賑やかに展開され、相当な売り上げが有ったようですが、商戦のスタイルは時代と共に大きく変化しており、今では商店街の年末大売出しが幅を利かせていますね。

《年の市 なにしに出たと 人のいう》(小林一茶)

所帯を持った人にとっては、正月の用意は多忙をきたし、年の市で沢山買い物をするが、住所不定の人が年の市に出ても、「何しに来たの?」と言われそうだと言う意味でしょうか?

ところで、年の市では門松や注連縄飾り(しめなわかざり)や餅、さらに羽子板や凧などの正月の遊び道具等を買い求めますが、それなりの知識や作法も必要です。そこに存在する合理的な理由をぜひ理解して頂きたいものです。

正月とは「歳神様」をお迎えする行事です。
歳神様は「お正月様」とも言われますが、それぞれの家の「ご先祖様」です。

そしてその歳神様のお迎え方ですが、先ずは、歳神様がそれぞれのお家に里帰りされるに当たり、目安になるのが「門松」です。

門や玄関に門松を左右一対に立てればいいでしょう。
12月26日、27日、28日に準備して、1月6日の夕方から7日の朝に納められたらいいと思います。

加えて注連縄(しめなわ)、しめ飾り、輪飾りも、一年のけがれを清め、新しい年の厄除けのために用意したいものですね。

しめ飾りは玄関や軒下に飾るのが一般的ですが、台所や車やパソコン等には、しめ飾りを小さくした「輪飾り」がお勧めです。

また、水は人間にとって必要不可欠なものですが、元旦に汲む水は「若水」といって、この水でお雑煮やお節料理を整え、無病息災を祈ります。

今のように水道が無かった時代には、その家の行事を司る男性が若水を汲みに行くわけですが、今では水道が完備していますので、その蛇口に小さめの輪飾りを飾り、清々しい気分で、新年早々の水を味わうこともお勧めです。

「鏡餅」は、三方に半紙を敷き、裏白、ゆずり葉の上に餅を載せ、昆布や橙(だいだい)を載せます。家が益々栄えるための縁起物ですが、無理なようでしたら餅の上にミカンを載せるだけでもOKです。

ちなみに、鏡餅は里帰りされた神様が宿る場所です。
従って、神聖な場所である床の間が無いようでしたら、少し高い場所に置いて下さいね。

また、床の間があるお家では、正月に相応しいかけ軸と共に、床の間に向かって中央に香炉、右に鏡餅、左におめでたい生花を置いて下さい。

日の丸の旗を仰ぐばあいは、旗が一本の場合は門の内側から見て右に、旗が日本の場合は門の左右に掲げればいいでしょう。

「お雑煮」や「お節料理」や「お屠蘇」の用意も大切です。
お屠蘇は正月3が日にかけて飲むと、邪気を払い長寿が叶うとされる薬用酒の一種です。デパートや薬局で「屠蘇散」を買い、31日に日本酒かみりんに屠蘇散を浸し、元旦に頂きます。以下続きます。


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