コラム

 公開日: 2013-12-24 

マナーうんちく話645≪クリスマスと三田九朗≫

クリスマスはキリストの誕生を祝う降誕祭で、本来は教会でおごそかにミサを行うものでしょうが、日本では数ある年中行事の中でも、屈指の売り上げを誇る年末のビッグイベントになっています。

クリスマスプレゼントやクリスマスケーキ、そしてクリスマスパーティー等など、普段、神道や仏教のお宮・お寺詣に縁が無い人でも、何らかの形で関わっている人が多いのが現状ではないでしょうか。

今年は冬型気圧配置になり雪が降りやすくなりましたから、ホワイトクリスマスになる地域も有りそうです。

そしてクリスマスと言えば「サンタクロース」ですね。
サンタクロースの伝説は、アメリカの詩人クレメント・ムーアの詩から誕生したと言われます。

四世紀頃トルコに住んでいたとされるセント・ニコラスという聖人がモデルで、彼は熱心なキリスト教徒の家で生まれ、やがて司教になりました。

そして多くの貧しい人達に救済の手を差し伸べるわけですが、クリスマスイブには、トナカイに乗って訪れ、家々の煙突から入って、子どもにプレゼントを贈ったことから、クリスマスプレゼントの習慣ができたとか・・・。

プレゼントを靴下に入れる理由は、北欧では冬に暖炉が不可欠でどこの家にも煙突がありますが、その暖炉の下に靴下を干していたところ、その中にプレゼントが入ったからだそうです。

ところで、このコラムでも何度も触れていますが、日本は神様(神道)仏様(仏教)の国です。従って昔から多くの日本人の心のよりどころであり、支えになって来たのはお寺とお宮です。

日本の人口は約1億2750万人ですが、日本の全信者の割合は、神道系は約1億840万人、仏教系は約8750万人です。両方合わせるとはるかに人口を上回りますが、神道と仏教のどちらも信者である人が圧倒的に多いからです。

日本全国にはお宮が約81000社、お寺が76000寺院あり、氏子でもあり檀家でもある家が多いと言うことですね。
ちなみに、キリスト教系は約240万人です。

1549年に宣教師のフランシスコ・ザビエルが日本にやってきて、キリスト教を広めて460年以上経過しますが、キリスト教徒は全体の1%少々であまり普及していません。

だから、江戸時代にはクリスマスを祝う習慣はなく、日本でクリスマスのイベントが行われるようになったのは明治になってからです。

現在数ある年中行事の中で、江戸時代以前から続く行事は日本古来のものや中国・朝鮮半島から伝わったものが多いわけですが、明治以降にできた行事、例えば母の日や父の日や結婚記念日等は欧米から入ったものが多いようです

子どもにプレゼントを贈ってくれる、大変嬉しい存在のサンタクロースもしかりです。

サンタクロースは明治30年頃に教材の絵本で初めて紹介されましたが、とてもユニークな名前で登場しています。
「三田九郎」という名前です。

その後、クリスマスの飾り付けやクリスマス商戦がデパート等で本格的に繰り広げられるわけですが、当時は靴下が一般的ではなかったので、プレゼントも「足袋(たび)」に入れていたようです。

ところで、最近は20代から30代中頃の男女で、恋人がいない人が、いずれも過半数を超えるため、一人でクリスマスを過ごす人が多いようですね。

一人で過ごすクリスマスを寂しいとか、侘しいとか、つまらないとネガティブに捉える人が多いようですが、これは感心できません。

なぜなら、クリスマスにケーキを食べたり、プレゼントを交換したり、恋人や家族と共に仲良く過ごすという価値観は商業的に作られたものだからです。
不必要に西洋かぶれする事も無く、人と比較する事も無く、自分流の考えで、自分流の時間を有意義に過ごす事が良いと考えますが、如何でしょうか。

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マナー講師 平松幹夫

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