コラム

 公開日: 2013-12-22 

まなーうんちく話644≪春の来ない冬はない≫

先人は、自然が織りなすちょっとした変化も敏感に捉えると共に、太陽や月のめぐるリズムを詳細に観察し、季節を感じ取ってきました。

そしてその節目になるのが、昼と夜が同じ長さになる「春分の日」と「秋分の日」であり、さらに、昼が最も長く夜が短い「夏至」と、夜が最も長く昼が短い「冬至」です。

この春分と秋分、さらに夏至と冬至の事を「二至二分(にしにぶん)」と言います。
そして、二至二分に四季のそれぞれの始まりである立春、立夏、立秋、立冬、すなわち「四立(しりゅう)」を加えたものが「八節」です。

これらを基盤にして、小暑、大暑、小雪、大雪、小寒、大寒等を加味して一年を二十四の節季に分類したわけで、これが《マナーうんちく話》に度々登場する「二十四節季」です。

12月22日は、一年のうちで昼が最も短く、最も夜が長い冬至です。
冬の季語としてすっかりおなじみの「柚子湯」は、冬至に、風呂にユズを浮かべて入いる習慣で江戸時代から始まったと言われております。

柚子は香りや酸味が強い日本を代表する柑橘類ですが、この度目出度くユネスコの世界文化遺産に登録された「和食」においても、伝統的な薬味や香辛料としても重宝されています。
前回触れました「風呂吹き大根」に柚子味噌を添えて食べるのも良いですね。

邪気払い、血行促進、融通が効くようになるとの願いを込めて柚子を使用しますが、柚子が手に入らなければ、食べた後のミカンの皮をネットなどに入れた「ミカン風呂」も、同じような効果が期待できますのでお勧めです。

この他、冬至には「ん」の付く食べ物、例えば「かぼちゃ(南京)」、人参、レンコン、うどん、ぎんなん等を食べると幸運に恵まれると言われております。

ところで日本の二十四節季の始めは立春からですが、古代中国では冬至が一年のスタートになった時代も有ったそうで、柚子湯につかり、柚子の強い香りで身体を清めたとも言われております。

ちなみに、冬至は太陽の光が最も弱い日で、なにかと災厄に見舞われやすい日です。しかし、この日を過ぎると今度は、一日毎に昼が長くなり、太陽の光も強さを増してきます。

陰が極まって陽に転じる意味で、「一陽来復(いちようらいふく)」とも言われますね。悪い事が続いた後に、幸運がやってくると言う意味で使用されることもあります。

コンピューター万能の現在でも、結婚式は殆どの人が大安吉日にこだわりますが、中には仏滅の日に挙式をするカップルもいます。
どん底の日に挙げれば、これからは上に上がるのみと言う理屈です。

立春にも同じ事が言えます。
冬至は太陽の力がどん底の日ですが、立春は寒さがどん底の日で、いずれも後は上向くだけです。

早い話し、悪い事ばかりは続かないと言うことです、
つまり「春の来ない冬は無い」と言うことです。

物事が全て順風満帆の時には特に意識しませんが、旨く行かなくなった時はイライラします。一生懸命努力したにもかかわらず結果が伴わない時には、悩んだり苦しんだり落ち込んだりします。

この時期が季節で言えば一番寒い真冬で、どん底の日です。
しかし、この時に無理やりに季節を早め、春が来るのを焦ってはいけません。

真冬には真冬にしかできないことがあります。
味噌や酒を仕込むことや寒中水泳などもそうです。
どん底の時には、苦労する事、耐える事を経験し学ぶ時です

そして、そのプロセスを経て、初めて花咲く春が訪れます
春に華々しく咲く桜も、厳寒の厳しさ無しでは花開く事はありません

冬は花も少なく山も眠りますが、終わりの季節ではありません。
希望に満ちた明るい未来を築くための「下ごしらえ」の季節なのです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

7

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1547《大切にしたい日本人らしい優しい気配り)

長雨と台風で刈り入れが遅れましたが、陽光に輝く稲穂が日本の秋を実感させてくれます。黄熟した稲穂はいつみて...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1546《365日を豊かに彩る季節の美しい言葉「秋の土用」と「霜降」》

いつものことながら毎回歓迎できないものがあります。ましてこの時期の大型台風はご免こうむりたいものですね。...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1545《人柄のいい人は豊かな人生に恵まれる。自分磨きのお勧め》

世の中には様々な人がいます。有名人といえば芸能人やスポーツ選手を思い浮かべる人が多いと思います。金持ち...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1544《食欲の秋!心通わせる食卓のお勧め②》

物が豊かで便利な国になっても。「孤食」が相変わらず増えているのは感心しません。特に家庭では、できる限りそろ...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1543《食欲の秋!心通わせる食卓のお勧め①》

食べることが嫌いな人はほとんどいないでしょう。では「味覚の秋」「食欲の秋」を存分に楽しまれていますか?...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ