コラム

 公開日: 2013-12-09 

マナーうんちく話636≪忘年の交わりと酒席でのマナー≫

人には一生のうち多くの節目が有ります。
また、職場では一年を通じ様々な行事が有ります。

中でも忘年会は、「この一年間お世話になりました」、「来年もよろしくお願いいたします」と言う意味においては、大切な節目ではないでしょうか?

ちなみに、「忘年」とは、その年に経験した様々な苦労を忘れると言う意味ですが、自分自身の年を忘れると言う意味もあります。
自分の年齢を特に意識しないことは素晴らしい事ですね。

さらに、最近「年の差婚」がはやっていますが、忘年には相手との年齢の違いを忘れる意味もあります。

これらを纏めれば、「忘年会」とは、肩書や性別や年齢に関係なく席を同じくして、和気あいあいと交流することではないでしょうか?

後輩からすれば上司や先輩を敬う心はとても大切ですが、先輩や上司からすれば、いつまでも先輩風や上司風を吹かすわけにはいきません。
これだったら何も年末だけではなく、一年を通じ何時でもできるので楽しくなりそうですね。

そして、このような時には料理と酒がつきものですが、酒が飲めて楽しめる人もいますが、体質的に酒が受け付けなくて酒席が苦痛になる人もいます。

酒にとても強い人の事を酒豪とか上戸(じょうご)といい、反対に体質的にアルコールを受け付けない人の事を下戸(げこ)と言います。

自分は飲めるタイプか飲めないタイプかを先ず把握すると共に、その表現の仕方も覚えられたらいいでしょう。

ちなみに「戸」は律令制における課税対象の単位で、最上位の「大戸」「上戸」「中戸」「下戸」と定めて、婚礼時における酒の量を決めた事が転じて付けられた名前です。

下戸の人は、酒を進められても、「私は下戸ですから申し訳ありません」と述べて、丁寧にお断りすれば、これ以上勧められる事は無いでしょう。

上戸の人は酒の席は楽しいものですが、一方ではリスクが付き物です。
ついつい飲み過ぎて、朝起きたら、頭ガンガン・ズキズキ、胸やけに腹痛、遅刻、忘れ物等を経験された方も多いと思います。

いずれにせよ、社会人で、酒の上での失敗が無い人は、ほとんどいないと言っても良い位、誰しも多かれ少なかれ失敗を経験しているのではないでしょうか。

取り返しのつかない失敗をする人もいれば、同じ失敗を何度も何度も繰り返す人もいると思います。

大切な事は、酒で失敗したら、同じ失敗を二度と繰り返さないように注意することです。そして、失敗から何を学ぶか?も大切ですよ。
男性に対してよく言われる言葉ですが、女性にも是非心得て頂きたい言葉です。

「人酒を飲む、酒酒を飲む、酒人を飲む」。

この読み方は「ひと さけをのむ、さけ さけをのむ、さけ ひとをのむ」で、意味は「酒を飲む時には、最初は適度な量を飲むものだが、次第に酔いが回り、惰性で飲むようになり、しまいには酒に飲まれてしまい、正気を失ってしまう」です。

要するに、酒は楽しみながら、程々に飲んで下さいということです。
やけ酒は感心しません。

ところで、人の交わりには色々あります

年の違いを忘れた「忘年」と言う交わり。
言葉も不要になる位に理解しあえる「忘言」という交わり。
肩書や立場を忘れた「忘形」という交わり。

最近特に夫婦・家族・地域・職場におけるコミュニケーション不足が課題になっていますが、せめて年末くらいは、老若男女、地位や立場を超えて、杯を傾けながら楽しく混じりたいものです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

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