コラム

 公開日: 2013-12-05 

まなーうんちく話634≪年賀状の意義とマナー≫

今年も年賀状を用意する時節になりましたね。
日本人は暑い時や寒い時に相手を気遣う習慣がありましたが、年賀状は直接に出向いて年始の挨拶が出来ない人に送る挨拶状でした。しかし最近では職場の人にも年賀状を出す場合が多いようですね。

このように、良好な人間関係を維持するための年賀状ですが、意外に、紋切り型になったり、間違いが多いのが気になります。
そこで、年賀状のポイントに触れてみたいと思います

年賀状の冒頭に使用する祝いの語句を「賀詞」と呼び、これがポイントになりますので、大きめな文字で、賀詞に込められた意味を正しく理解し、差し出す相手により使い分けて下さい。

賀詞には、漢字で一文字、二文字、三文字、四文字、さらに文章があります。
例えば、一文字の「寿」「賀」は単に「お目出度い」という意味、二文字の「賀正」は「正月を祝う」、「迎春」は「春(新年)を迎える」と言う意味、三文字の「四海春」は「世界に春が来た」という意味だけで、いずれも敬意が無いので、後輩や友人には良いですが、目上の人には不向きです。

目上の人には、相手を尊ぶ漢字の「謹」、うやうやしいと言う意味の「恭」等が使用されている「謹賀新年」「恭賀新年」がお勧めです。

また「明けましておめでとうございます」「新春をお慶び申しあげます」等は相手を選ぶ必要がありません。加えて「新年」と「明けまして」、「元旦」と「1月1日」等は同じ意味ですから重複しないようにして下さい。

また、最近は特にパソコン使用等が目立ちますが、出来れば二行から三行位でも、その人に相応しい手書きの文章が欲しいですね。

日頃からお世話になっている感謝の言葉、相手の健康・健闘・幸福を祈る言葉、今後とも変わらぬ付き合いを願う言葉等自由に綴られたら良いでしょう。

年賀状が、「実礼」になるか「虚礼」になるかは差出人の心次第です。その意味においても、その人に相応しい手書きの言葉は、短文でも大きな意味を持ちます。

そして折角ですから正月に届くように12月25日までには投函して下さい。ちなみに、年賀状は松の内までで、それを過ぎたら立春までは「寒中見舞い」、立春を過ぎたら「余寒見舞い」になります。

また、私製葉書の場合は切手の下に「年賀」の朱書きを、宛先住所は都道府県から書いて下さい。

加えて、プライベート用と公的なものは明確に区別される事をお勧めします。
プライベート用には子どもや家族の写真入りでもいいでしょうが、公的な物にはお勧めできません。

また年賀状を出していない人から頂いた場合は、「早々に賀状をいただき恐縮です」などとはかかず、さりげなく普通のスタイルで出された方がいいと私は思います。ただ、返信がかなり遅れた場合は遅れた理由とお詫びの言葉があった方が良いでしょう。

ネット全盛時代に不合理とも思える年賀状ですが、手間暇かけて、あれやこれやと悩みながら、相手の事を想いながら差しだす事に、年賀状の意義があると考えます。
最近はとても便利になりましたが、利便性より相手に対する思いやりですね。

つまり良好な人間関係を持続するには、合理的には行かないと言うことです。
相手を常に思いやる気持ちは不可欠です。
そしてそれを、心を込めて言葉や文章などで表現することが大切です。

ビジネスマナーで、好感の持たれる名刺交換が話題になりますが、いくら名刺交換を美しくしても、その後のアフターフォローが無ければ意味がありません。

その点、年賀状は誰に対しても正々堂々と出す事が出来る挨拶状です。
手間暇をかけ、思いやりの気持ちを込めて出される事をお勧めします。

さらに、元旦に決められたように年賀状が届くには、郵便局のご苦労もさることながら、豊かで平和で、相手を想う心がある事が前提条件です。
「差しだす方」も「受け取る方」も感謝の心を大切にしたいものです。


この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

9

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーと豊かな心でハッピーな人生を(1/3)

 「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。作法に込められた意味を理解したうえで身に着けることで、人間関係を良好にし、豊かな心を育むと思うのです」と、優しくわかりやすい言葉で穏やかに語りかける平松幹夫さん(岡山県和気町父井原)。...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

年100回の講演が好評!キラキラ輝く人生を送るためのマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1578《「形」より「心」!? 本当のマナー美人になるには・・・。》

マナーは時と場合により発揮の仕方は異なります。不易流行的側面もあります。だから様々な経験を経て、苦労し...

[ マナーの心得 ]

マナーうんちく話1577《勧善懲悪とマナー》

前回赤穂浪士に触れましたが、それに匹敵するくらいミリオンセラーになったのが水戸黄門ではないでしょうか。...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1576《歴史上の大事件の裏にはマナーが関わっていた(赤穂浪士の討ち入りとマナー

12月14日は日本人なら誰しも知っている歴史上の大事件が起きた日ですね。小説、浄瑠璃、映画、テレビでおなじみ...

[ 訪問ともてなしのマナー ]

マナーうんちく話1575《日本人なら知っておきたい年末の大切な歳時「正月事始め」》

今年は真冬になるのが早かった気がしますが、如何でしょうか。ところで最近、都会においても、猿や猪が出現して...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1574《忘年会での「無礼講」はどこまで許されるの?》

無礼講に関してはよく質問を受けるところですが、難しいところです。無礼講といった上司の本意が理解できれば、...

[ 歳時記のマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ