コラム

 公開日: 2013-11-17 

マナーうんちく話625≪君子は和して同ぜず≫

寒さが増してきましたが、所によっては朝、地中に「霜柱」が出来る頃です。
今では道路も、すっかりコンクリートやアスファルトで覆われてしまいましたが、幼い頃に、霜柱を踏んで遊んだ経験をお持ちの方も多いと思います。

そして、地中に霜柱がおりる頃になると、霜が観測されるようになります。
野菜作りにおいては油断できない時期ですが、種類によっては、霜に逢うと甘さが増して美味しくなる野菜も有ります。

また、霜や霜柱が降りる頃になると恋しくなるものが沢山あります。
熱燗・湯豆腐・河豚・蟹・鍋料理等など。

ところで、その冬初めて炬燵にあたる事を「炬燵開き」と言いますが、お宅では炬燵はもう用意されましたでしょうか?

今では生活様式も多種多様になり、冷暖房設備が完備していますので、炬燵が必要不可欠ではなくなりました。しかし、江戸時代には冬の必需品で、炬燵開きの日が決まっていたわけですね。

「寒くなったから炬燵を出そう」ではなく、「寒くなったけど決められた日まで我慢しよう」だったのです。それも武士と町人では異なります。

これはひとえに身分の違いで、炬燵には木炭を使用するので経費がかかるから、町人は少しでも我慢しようということで、武士より遅くなります。

では、炬燵開きはいつかと言えば、武家階級は「旧暦10月、初亥の日(はついのひ)」で、町人は「旧暦10月の第2亥の日」です。

平成25年では11月5日と11月17日でしょうか。
では、なぜ「亥の日」に出すのが良いのかと言えば、亥は水性で火を押さえる力があるから、亥の日に炬燵を出せば、火事にならなくて済むということです。

「念いりしぐさ」でもお話ししましたが、地震・雷・火事・親父と言われるように、江戸時代は家が密集しており、木造建築で、しかも炬燵に墨の火があるので、常に火事の危険性を有していたわけです。

だから、なおさら、縁起を担いで、炬燵も決められた日に出したわけです。
ちなみに、電気炬燵がお目見えしたのは昭和30年代に入ってからです。

加えて、当時は、決められたことを、決められた日に、当たり前のようにすることが粋な生き方だったわけですね。
現存する多様な「しきたり」は、このような中から生まれました。

しかし、今では主体性が無いと思われるかもしれませんね。
「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」と言う孔子の言葉があります。

優れた人は、協調はするが主体性を失わず不必要に同調をしない。しかし、つまらない者は、いとも容易に同調するが親しくなることはないという意味です。

色々と、良好な人間関係を築くように心掛けてはいるが、その場限りのいい加減な同調はしないということです。

ところで、日本人は聖徳太子の頃から、「和」と言う事をとても大切にしてきました。そして、それは家庭・地域・職場で現在まで脈々と受け継がれています。

例えば、お祭りでお神輿を担ぐ時に「ワッショイ、ワッショイ」と掛け声をかけますが、あれは「和」を「背負う」と言う意味が込められています。

さらに、日常生活においては、「和気あいあい」と言う言葉を、口にしたり耳にしたりします。

これらは、全ての人と角を立てる事無く、兎に角、仲良くやっていこう!という意気込みが感じられる素晴らしい言葉で、後世にぜひ残したいものです。

しかし、誰とも仲良くしながら、かつ自分の主義主張を貫くことが可能でしょうか?大変難しいと思います。

ではどうするか?
「本音」と「建前」があるように、また「10人10色の時代」、相手と仲良く暮らしていくには、「負けるが勝ち」とまでは行かなくても、大雑把な所で同意出来れば、ある程度は同ずることも大切だと考えますが、如何でしょうか?




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