コラム

 公開日: 2013-11-03 

マナーうんちく話617≪異文化もいいが、先ずは自国の文化を・・・。≫

11月3日の「文化の日」は、好転気に恵まれる確率が非常に高い「晴れの日特異日」とも言われていますが、たまには雨が降ることも有ります。

もともと文化の日は、明治時代は「天長節」、その後戦前まで「明治節」と呼ばれ、明治天皇の誕生日を寿ぐ休日だったわけです。

そして、戦後の1948年に制定された国民の祝日に関する法律により、「自由と平和を愛し文化を薦める」祝日として定められたといういきさつがあります。

敗戦により、それまでの軍国主義から一変し、戦争放棄、主権国民、基本的人権を宣言した日本国憲法に基づき、平和への意思を基盤とする文化を発展させようとする趣旨には賛成ですが、最近は、外国文化に押されて、日本文化の影が薄れてきている気がしてなりません。

もともと日本は、平安時代にせよ、江戸時代にせよ、世界に類が無いような長い平和な時代を築き、素晴らしい文化を築きあげた国です。

日本国憲法が制定され半世紀以上経過しましたが、当時とは国際化が比較にならないほど進展し、国際色が豊かになりました。そして、マナーの分野では「プロトコール」と言う言葉が盛んに用いられるようになりました。

ちなみに、プロトコール(protocol)は国際儀礼あるいは外交儀礼とも言われ、国家間の儀礼上のルールですが、時と必要に応じ様々に変化します。また法的な拘束力も有りませんが、これだけ国際化が進展すれば、外交上のマナーや異文化の理解は必要不可欠になります。

加えて、プロトコールは式典や公式行事等における「序列の重要性」、席次や国旗掲揚などに用いられる「右上位」、もてなしをされたらそれと同程度のお返しをする「答礼・相互主義」、女性に対する「レディーファースト」、そして相手国の文化を理解し尊重する「異文化尊重」の5つを原則としており、その時の状況により調整されます。

日本人にとって、この5つの原則に、なじめるものも有れば、そうでないものもあります。なかでも女性に対して配慮する「レディーファースト」の文化はまだまだのようですね。封建時代の男尊女卑的風潮が長く続いたせいと、恥ずかしいという文化のせいかもしれませんが、もう少し前向きにならなければいけませんね。

また、異国の文化を理解し尊重することは大変素晴らしい事ですが、それは先ず、自国の文化や礼儀作法に精通しているということが前提条件だと思います。

日本は世界屈指の歴史を有する国で、平和な国です。
四季に恵まれ、さらに「気」という二十四の季節や、「候」と言われる七十二の季節がある国で、自然と共生してきた国です。

日本語は英語よりはるかに長い歴史があり、敬語がある大変美しい言葉です。
天長節や明治節と呼ばれていた時代には、多くの家庭では、子は親に対し敬語を使用し、家族の中に感謝・思いやり・敬う心がありました。

宗教面では神様(神道)・仏様(仏教)の国で、先人に対する感謝の心を常に持ち合わせていました。さらに風習やしきたりとも密接な関係がありました。
食文化でも世界に誇る素晴らしい精神文化を有しています。

しかし、これらの素晴らしい文化が外国の諸文化に押されて、今ではすっかり影をひそめてきた感がしてなりません。

例えば、子どもが英語は話せても、箸が正しく持てません。
カボチャと言えばハロウイーンの行事の方がはるかに有名になり、冬至にかぼちゃを食べる人はいなくなりました。

挙式も神前式より圧倒的にキリスト教スタイルに人気があります。
キリストの誕生日はキリスト教国が顔負けする位盛大に催しますが、お釈迦様の誕生日は話題にもなりません。
まさに本末転倒で、このような国が本当に幸せになれるのでしょうか?

マナーにおいてもしかりです。日本の礼儀作法、例えば和室における挨拶や正座が出来る人も本当に少なくなりました。由々しきことです。

文化の日と言えば、一部の人の勲章の授与が話題になりますが、その前に、多くの人が自国の礼儀作法や文化の素晴らしさを認識したいものです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

8

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1368《二十四節気の一つ「大雪」と「イルミネーション」》

最近公民館、女性大学、地域、教育委員会、諸団体等からの「年中行事」に関する講演依頼が増えてきました。10日は...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1367《大切にしたい服装のマナー》

「クールビズ」や「ウオームビズ」が浸透したせいで、服装もかなりカジュアルになり、個性が尊重されるようになり...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1366《子どもにマナーを教えることができますか?②》

この度文部科学省の問題行動調査で、全国の国公私立の小中高、特別支援学校において「いじめ」が224540件発...

[ 親に身につけていただきたいマナー ]

マナーうんちく話1365《幸運を呼ぶ心の持ち方・過ごし方》

「笑う門には福来る」。「上方いろはかるた」に登場する一句です。最新の研究では「作り笑顔」でも、肉体的...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1364《日本人なら知っておきたい12月の歳時》

師走の声を聞くようになると、街行く人達の装いが急に真冬並みになり、木枯らしと共に「山装う頃」から一気に「山...

[ 歳時記のマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ