コラム

 公開日: 2013-09-23 

マナーうんちく話597≪お彼岸と幸せ感≫

9月23日は、暑さが一段落する、二十四節季の一つ「秋分の日」です。
つまり、秋の「彼岸の中日」です。

ちなみに、彼岸は「春の彼岸」と「秋の彼岸」が有り、それぞれの彼岸の中日が「春分の日」と「秋分の日」ですが、両者には、共通点と、大きく異なる点が有ります。ご存知でしょうか?

厳密には多少の誤差が有るようですが、共通点は「昼と夜の長さが同じ」、そして「太陽が真東から出て真西に沈む」ということです。

一方、大きく異なる点は、春分の日を過ぎれば次第に昼が長くなり、夜が短くなりますが、秋分の日を過ぎれば昼が短くなり、夜が長くなります。

また、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、いずれも季節の分岐点です。
しかし、春分の日と秋分の日では、平均気温は大きく異なります。

日本は南北に細長い国ですから、地域により異なりますが、秋分の日の平均気温は22度位で、春分の日は10度位です。

従って、その差は12度位あると言われておりますが、今年のように異常な暑さに耐えた身体は、22度位の気温でも随分涼しく感じます。

逆に、何カ月に渡り厳しい寒さを体感した身体は、12度位に気温が上昇してくると、かなり暖かく感じるようになります。
さらに、「暑がりの人」もいれば「寒がりの人」もいたりします。

このように、暑さ・寒さの感じ方も、気温のみで感じるような単純なものではなく、様々な要因が絡み合っているようですね。

幸福の捉え方もしかりです。
20世紀のフランスを代表する小説家のジードは、「目の見える人間は、見えるという幸福を知らずにいる」と述べています。

自分が享受している幸福に慣れている人は、そのありがたさをしらないと言うことです。

食料自給率が40%位しかない日本は、お金にモノを言わせ、今や世界一の「飽食の国」&「美食の国」になっているので、毎日ご馳走を腹いっぱい食べているにもかかわらず、幸せを実感できない人が多すぎる気がしてなりません。

そして、日本は世界屈指の長寿国です。
だから、世界中で一番長い人生を送っているわけですが、その長い人生を幸せにするか、不幸せにするかはその人次第です。

自分の人生は自分で決めることができるので、「幸せ」にするか「不幸せ」にするかは、当然自分自身に選択権が有ります。

人はともすれば周囲の人と比較しがちです。
学歴、出世、給料、結婚、美人かどうか、さらにどちらがより幸せか等など・・・。

少なくとも今の日本は、衣・食・住のみならず、四季の美しさ、平和度、教育水準、平均寿命等、総合的には世界屈指の恵まれた国です。

だから、先ずはこのような国と時代に生まれたことに感謝するべきだと思います。そして改めて幸せ感を抱いて頂きたいものです。

それでも、周囲の人と比較する事を止めることはできないと思いますが、大切な事は、他人と比較して「自分が負けている。劣っている」と感じた時にどうするかです。

相手を妬んだり、悲観してやる気をなくしてしまうか、相手を称えて、自分も頑張るぞ!と前向きになるかでは雲泥の差が有ります。

幸せには数に限りがありません。また順番が有るものでもありません。さらに一人勝ちする者でもありません。

人生を感謝の心で前向きに捉える事、そして、自分の事ばかりに執着するより、他者の事も考慮する姿勢も大切だと考えます。

御彼岸の今日一日は、感謝の気持ちで過ごされるのもお勧めです。

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マナー講師 平松幹夫

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