コラム

 公開日: 2013-09-15 

マナーうんちく話592≪秋ナスと嫁と姑とマナー≫

我が家の畑から、夏野菜のトウモロコシ、キュウリ、トマト、ピーマン、スイカは姿を消しましたが、ナスは健在で、今なお薄紫の可憐な花をつけています。

いよいよグルメの秋ですが、美味しい秋野菜の一つにナスが有ります。
もぎたての秋ナスを焼いて、手頃の大きさに切り分け、カツヲブシをまぶし、卸ショウガを添えて、醤油をたらせば、酒のつまみにもってこいです。
誰でも簡単に作れるし、日本酒、焼酎、ビールにもよく合いますので、是非お試しあれ。

ところで、「秋ナスは嫁に食わすな!」と言われますが、これは封建的な家族制度のもとで生まれた言葉で、色々な意味が有ります。

最もよく知られた意味は、「憎たらしい嫁に、美味しい秋ナスは食わすな」で、
姑の嫁いびりを表現した言葉です。

一方、「ナスは身体を冷やす野菜だから、可愛い嫁が、秋ナスを食べて身体を冷やしたら、子種を授からないから注意しなさい」と言う意味もあります。
姑の嫁に対する思いやりの言葉です。

家制度が幅を利かせていた頃は、結婚の目的は、子どもを作って、家を絶やさないことだったので、女性にとって、結婚は必ずしもハッピーな出来事ではなかったようですね。特に立派な家柄に生まれ育った女性は、政略結婚を余儀なくされたケースも多々あります。

しかし現代は、結婚観や家族観が変わり、核家族化が進展したせいで、嫁対姑の争いは昔ほどではないようですが、依然として深刻な関係も見受けます。

そして、この関係はプライベートなモノですから、セクハラやパワハラのように表面には出てこないので、いじめに遭っている花嫁は大変です。
旦那さんの理解が有ればまだ我慢できますが、中にはお母さんの言いなりの夫もいます。

ではどうすればよいかと言えば、別居の場合は、少し間を置くのもお勧めです。

そしてなにか用事が有る時には、ストレートに言わずに、文明の利器を使用する手もあります。例えば、今までは電話でやり取りしていたが、電話がやりづらいようであれば、メールや葉書や手紙で連絡を取る方法です。

但し、感情の有る声から、事務的な文字になるわけですから、「季節の挨拶」や「日頃世話になっている事」や「相手を思いやる」言葉は、手抜きしないで、丁寧に表現して下さいね。
子どもがいれば、子供を中間に立てるのも良いかもしれません。

同居の場合は、毎日顔を合わせるので大変です。
いくら仲良くしようと頑張っても、うまく行きそうでない場合は、「良くいかなくて当たり前」と割り切ってみるのも手です。そして、「暖簾(のれん)に腕押し」といいますが、何を言われても、向きにならないで柔軟に対応することです。

また、「ありがとうの、ちょっとした一言」、「聴き上手、特に相槌を上手に打つ」ことも大切で、さらに「お世辞も褒め言葉」も出し惜しみしないことです。
加えて「敬語」で話すとか、「先手必勝の挨拶」は前向きになって下さい。

日露戦争で、ロシアのバルチック艦隊を破り英雄になった、東郷平八郎のお母さんは、「賢いお母さん」として非常に有名ですが、そのお母さんは、「嫁(か)して人の妻となるのは難(かた)し。然(しか)れども、嫁の母たるは更に難し。」と述べています。

彼女は、息子平八郎の嫁に対しては、一切口出しをしなかったそうです。
そして、平八郎の妻も、平八郎の母に良く仕えて、本当に幸せな家庭を築いたと言われています。

このように、姑も嫁も夫も、それなりの「人間力」が有れば、笑い声が絶えない平和な家庭になりますが、現実的には難しいですね。

「備えあれば憂いなし」です。
「こんなはずではなかった」と、結婚して悩む前に、結婚が決まった時点で、式や披露宴ばかりに気をとられずに、別居か同居か、同居なら家庭の運営はどうするか等を、皆でよくコミュニケーションを図ることをお勧めします。

そして、結婚を機に、より良いマナーを身に付ければハッピー間違いなしです。
マナーうんちく話《人間関係とアフター・フォロー》

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