コラム

 公開日: 2013-08-15 

マナーうんちく話582≪終戦記念日と礼儀作法≫

8月15日はお盆であると共に「終戦記念日」です。
お盆と終戦記念日が重なっていることに、何か特別な意味が有るのか?偶然なのか?はよくわかりませんが、いずれにせよ、色々な意味において、日本人にとっては特別な日ですね。

終戦記念日とは、1945年(昭和20年)、日本のポツダム宣言受諾により、第2次世界大戦(太平洋戦争)が終了したことを記念する日です。

そして、1982年(昭和57年)には、8月15日を、「戦没者を追悼し、平和を祈念する日」として閣議決定され、毎年この日は、政府主催の「全国戦没者追悼式」が、日本武道館で開催されるのはご承知の通りです。

1億2750万の日本の人口の内、もはや、そのほとんどの人は、戦争を知らない人ですが、その人達に、痛ましい戦争の経験や平和の意義を伝えることは、大切にしなければ!と思う次第です。

ところで、この戦争による日本の戦死者は何人だと思われますか?
当時の内務省の発表によれば、戦死者は軍人で約212万人、そして民間人は約80万人です。

そのせいで、終戦直後、すなわち昭和21年頃の日本人の平均寿命は世界最低レベルだったそうです。

さらに、世界大戦と呼ばれるだけあって、この戦争に係わった国は、アメリカ、イギリス、ソ連、フランス、イタリア、ドイツ、ポーランド、中国等多数ありますが、世界全体で、軍人は約2300万人、民間人は約3000万人が犠牲になったと言われております。

天災ならいざ知らず、気の遠くなるような多くの人々が、人によって命を落とされたわけですから、今を生きている私たちにとっては、改めて平和の意義をかみしめることが大切ですね。

振りかえってみると、人類の歴史は「戦争の歴史」であったと言っても過言ではありません。現に、日本以外の多くの国では、世界中のあらゆる地域で国家の興亡が繰り返えされています。

さらに、十字軍遠征に代表されるような「宗教戦争」が多くの国で勃発して、数えきれない位の犠牲者が出ており、今なお続いて言うのが現状です。

この点、日本は世界に誇れる事実が多く有ります。
例えば、日本という国家は、2000年以上という、世界で一番長い歴史を有する国家です。

一つの国が、2000年以上続いていると言うことは、小規模な戦いは有ったものの、宗教戦争もなく、国を倒すという発想が無かったからです。

しかも、同じ国内で200年以上も長きに渡り戦いが無く、政権が安定した国は世界中で、日本の平安時代と江戸時代だけで、他に例が有りません。

だから、日本には、素晴らしい文化や礼儀作法が生まれています。
そして、平和な社会背景から生まれた礼儀作法は独特の趣が有ります。

戦争に明け暮れた西洋のマナーは、握手やワインのティスティングにみられるように「危機管理的要素」が多々ありますが、平和な社会から生まれた日本の礼儀作法は、思いやりの心が根底にあり、無駄を省き、美しさを追求しています。お辞儀、箸使い、襖の開け閉(た)てにせよしかりです。
さらに、日本の障子や襖には鍵が有りません。他国では考えられないことです。

加えて、日本人は、自然や人と和する心を有していたのも素晴らしいことです。
自然や人と和する発想の基盤になっているのは、自然や他者に対する思いやりの心にほかなりません。

なにもかも、「思いやりの心」で統一された国だから、平和が保たれたわけです。
この精神は、戦後もかろうじて持続しています。

明治維新以後、日本は他国と戦争を経験しましたが、第二次大戦が終了してからは、68年間戦争を経験していません。これも素晴らしいことです。

世界の主だった国で、68年間戦争に無縁な国は殆ど有りません。この状態は、なんとしても、今後守り通さなければならないと希望します。そして、日本は自然と共生できても、核とは出来ないと考えます。





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