コラム

 公開日: 2013-08-03 

マナーうんちく話578≪隣の芝生はなぜ青い?≫

夏祭りたけなわですが、七十二候では、この時期は大雨が降る頃です。
そういえば、ゲリラ豪雨があちらこちらで発生していますね。

「夕立は馬の背を分ける」と言われておりますが、大きな身体で力持ちのお坊さんに例えられる入道雲は、横に広がらないから局地的な大雨になるわけですね。しかし恵みの雨は歓迎ですが、大きな被害をもたらすゲリラ豪雨は勘弁願いたいものです。

不安定な天候が当分続く気配ですが、間もなく「立秋」です。
暦の上では、秋がすぐそこまで来ています。

日本は四季が明確に分かれている国ですから、季節の変わり目には、季節の終わりや、新しい季節の始まりを表現する季語が沢山あります。

今頃でしたら、「夏の果て」とか、「秋近し」、あるいは「秋隣(あきとなり)」という季語が有ります。

ここ数日でしょうか、夕方・朝方になると少し涼しい風が吹き、しばし扇風機やエアコンの存在を忘れることが有り、「夏の果て」「秋近し」「秋隣」を実感できます。

ちなみに、「夏の果て」は過ぎ去っていく夏の名残惜しさが感じられますが、「秋近し」は、あくまで暦の上での表現になり、どちらかと言えば事務的な感じがしませんか?

そして、「秋隣」は、ヒグラシが鳴いたり、朝夕涼しい風が吹いてきたり、入道雲からうろこ雲に変わったりして、五感をフル活用して、秋の到来を感じる情感ではないでしょうか。

そして、この時期になると岡山の桃が最盛期を迎えます。
スイカも今が旬です。

暑い最中、縁側に腰を掛け、夜空を眺めながら豪快に食べたスイカに格別な思いを抱いている方も多いと思いますが、実はスイカの旬は立秋を過ぎた頃になりますので、季語は秋になります。

今は夏の風物詩から消え去りましたが、昔は浴衣を着て、団扇を持って、夕涼みをしました。家の中ではなく、外に出て、涼しい風に当たって涼をとるわけですが、結構隣人とのコミュニケーションがあったような気がします。

線香花火をしたり、蚊取り線香をたいたり、隣人と世間話をしたりで、夕涼みの時間は、とてもゆっくり、のどかに過ぎた思い出が有ります。

時代の流れが慌ただしく、早くなった今では、ゆっくりと時が流れることはなくなりましたね。

しかし、「夏の果て」や「秋隣」や「秋近し」のように感性がとても豊かで、美しい日本語は、全てゆったりとした時間の中で生まれたものだと思います。
また、「秋深き 隣は何をする人ぞ」では寂しいですね。

ところで、「隣の芝生は青い」と言う諺が有ります。
西洋では、芝生は貴族のステータスと考えられていますので「芝生」になりますが、日本的な表現ですと「隣の花は赤く見える」になります。

他人の芝生は、自分の芝生と大して違いはないのに、なぜかよく見えて羨ましいと言う意味です。

では、なぜそうなるか?と言えば、青い部分しか見えていないからです。
つまり、芝生を常に青々と保つには、絶え間ない努力や創意工夫や知恵が必要ですが、そこまでは理解できていないから羨ましくなるわけです。

さらに、緑に保つために犠牲になっている物が有るかもしれません。
色々と表面には出てこない裏事情が有ると言う事を、理解することが大切です。

加えて、他人に誇れる長所を身に付けたり、趣味を持ったりして、自分磨きに励めば、人が羨ましくなることは無くなります。

これとは逆に「我が仏は尊し」と言う諺が有ります。
自分の考え方や自分の持っている物が、他の物より優れていると言う意味です。

両者の差は極端ですが、皆さんはどのタイプでしょうか?
いずれにせよ、自分磨きには励み自信を付け、そして、他者に対しては謙虚でありたいものですね。


この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

7

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1366《子どもにマナーを教えることができますか?②》

この度文部科学省の問題行動調査で、全国の国公私立の小中高、特別支援学校において「いじめ」が224540件発...

[ 親に身につけていただきたいマナー ]

マナーうんちく話1365《幸運を呼ぶ心の持ち方・過ごし方》

「笑う門には福来る」。「上方いろはかるた」に登場する一句です。最新の研究では「作り笑顔」でも、肉体的...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1364《日本人なら知っておきたい12月の歳時》

師走の声を聞くようになると、街行く人達の装いが急に真冬並みになり、木枯らしと共に「山装う頃」から一気に「山...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1363《美を磨くといいこといっぱいやってくる》

美しい物を観て気分が悪くなる人は殆どいないでしょう。人間は本能的に美しいものを好む習性が有るかもしれませ...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1362《仕事やプライベートで不安が生じた時に考えていただきたいこと》

旧暦では10月の事を「小春」といいます。新暦では11月から12月の始め頃ですが、日頃の寒さが打って変わっ...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ