コラム

 公開日: 2013-07-31 

マナーうんちく話576≪「足組みしぐさ」と「腕組みしぐさ」≫

ホテルに入社して、最初に配属された部署がフレンチレストランでした。
そこでは、いつお客様に呼ばれても、速やかに答えられるように、店内がよく把握できる場所で、姿勢を正して立っていました。

この姿に、安心されるお客様もいれば、違和感のお客様もいます。
また、日本人のお客様もいれば、外国人のお客様もいるので、立っているだけでも、お客様の捉え方が色々異なりますので、かなり神経を使います。

特に欧米諸国と日本では、良い・悪いは別として、足や腕を組む仕草の意味に、違いが有ります。

立場が違っても、常に相手に対し敬意を払って接するのが日本人です。
従って日本では、今も昔も「足を組む」仕草は、相手に好感を持たれません。

特に洋服が一般的になるまでは、着物姿の日本人には、足を組むことは、着物の前がはだけて不向きでした。
医学的にも、足を組んでいると、姿勢が崩れるのでよくないようです。

そしてなによりも、日本では、横柄、偉そう、生意気な雰囲気が漂います。

しかし欧米では、感じ方が異なるようです。
記憶に新しい人も多いと思いますが、テレビで拝見したアメリカのライス元国務長官は、各国の重鎮との会談の時でも、常に足を組んでいましたね。

スタイルも頭も良い人でしたから、それが様になっていましたが、元々欧米の女性は、足を魅力的に見せるため、足を組む人が多いようですね。

この動作は、リラックスしている事を意味するそうですが、日本では、年長者・目上の人・親・教師などに対しては、敬意を表することは多々ありますが、リラックスすることはありません。

また、「腕組」もそうです。日本では、やはり偉そうに見られますが、欧米でも、自分を大きく見せる意味が有るようです。

そして、相手に同調したくない時にも腕を組む傾向が有ります。
但し、自分も相手も、互いに腕を組んでいる時にはこの限りではありません。

普段の何げない会話や会議の時、腕を組んでいると、「私はあなたの事を受け入れません」というような仕草にもなりかねません。
セミナーや講演会等で、腕を組んだ状態で聞いている人を見かけますが、やりづらい面が有ります。

ちなみに、江戸時代の商人にとっては、腕組は店の衰退の兆しだとされていました。
腕組は無意識のうちに「守りの姿勢」に入ることだから、これではお客様も気分良く来店できません。

お客様を喜んでお迎えしたい時には、腕を組むのではなく、腕を大きく広げて、笑顔で歓迎の意を発信したいですね。

欧米諸国はさて置き、日本では、誰から見ても、弱者であると思われる人に対し、腕を組んだり、足を組むことは、感心する振る舞いではありません。

弱い立場にいる人にこそ、いたわりの気持ちや、思いやりの気持ちで、むしろ姿勢を正して、へりくだる事をお勧めします。

加えて、テレビでお詫び会見などを見ていると、腕を後ろに回してお辞儀をされている人がいますが、これも感心しません。
両脇にきちんとつけて、背筋を伸ばしてお辞儀をされる事をお勧めします。

また、足を組んで食事をしている若い女性をよく見かけます。
社員食堂であれ、カジュアルレストランであれ、高級レストランであれ、食事の際は、姿勢を正して下さい。

チョッとした立ち居振る舞いや身のこなしを「所作」と言いますが、所作には、その人の考え方や、感情や、生活の在り方までが無意識に出ます。
常に、美しい所作を心掛けて下さい。

自身にとっても、周囲の人にとっても、「心地良い」と思わせる事が、美しい所作のポイントです。

この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

8

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
参加者の声

【和気町協働事業「バラ色未来創造大学」に参加された方の声(アンケートから抜粋)●講座に参加するたびに若返る気がします。この年で新たな生きがいができ大変うれしい...

講演会・研修会メニュー

《幸齢期に乾杯!加齢を華麗に生きる人生100歳時代の幸せ探し》《人生100歳2毛作時代到来!もうひと花美しく咲かそうよ》

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1529《365日を心豊かに彩る季節の美しい言葉「秋の七草」》

めっきり涼しくなった空を見上げるとウロコ雲が小さな群れをなしています。夏の入道雲のような逞しさは感じられ...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1528《365日を心豊かに彩る季節の言葉「秋の彼岸」》

9月の後半に入る頃になると暑さも落ち着きかなり過ごしやすくなり、「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉が実感できるよ...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1527《「箸始め」から「箸渡し」まで、改めて考えたい日本人と箸の関係②》

人がなくなると骨上げの際に箸を使用します。いろいろなやり方があるようですが、二人組んで行う場合が多いよう...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1526《「箸始め」から「箸渡し」まで、改めて考えたい日本人と箸の関係①》

突然ですが、現在地球上に何人いるかご存知でしょうか?世界の総人口は現在約74億人です。地球上では、一...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1525《「すみません」は何度言えばいいの?》

台風の動向が気になりますが、空が澄んで星や月がきれいに見えますね。昔の人は、月の満ち欠けの形で農作業の目...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ