コラム

 公開日: 2013-07-12 

マナーうんちく話569≪泥より出でて、泥に染まらず≫

7月8日の山陽新聞の朝刊に、岡山市の後楽園の「観蓮節(かんれんせつ)」の記事と写真が掲載されており、鮮やかなハスが花開く様子に、心が清らかになった気がしました。

「七十二候」では、7月12日から16日頃が「蓮初めて開く」頃です。
古今東西、美人は多くの花の美しさに例えられてきましたが、「蓮の花」と言えば何と言っても楊貴妃ですね。

加えて、蓮は「泥より出でて、泥に染まらず・・・」と言われるように、古来より、その凛とした清らかさが人々を魅了したのでしょうか?

後楽園の蓮は、岡山県出身の故大賀一郎博士が、弥生時代の地層から種を発見し、開花させたもので、「大賀ハス」として全国的にも有名になっています。

ところで、蓮の花は「蓮華(レンゲ)」で、蓮の種は「蓮の実」と言い精進料理で重宝されますが、「蓮の根」は何と呼ぶかご存知でしょうか?

「レンコン」です。

レンコンは美味しくて栄養学的にも、とても優れた食べ物ですが、日本では、穴があいているから「見通しが良い」とされ、縁起が良い食べ物です。

ちなみに、蓮は早朝から咲き始め、昼には閉じますが、ハスの花が咲く時には「ポンと」音がすると言われております。

私は聞いたことは有りませんが、この音を聞いた人は、「悟りが開けて幸せになれる」と言う言い伝えもあるそうですよ。

このようなこともあり、蓮の花と言えば、仏教を連想しませんか?
そういえば、仏像も蓮の花を台座にして安置されていますね。
これは、仏教では蓮の花は神聖な花とされているから、仏様は蓮の花に、お座りになられているのだと思います。

また、不祝儀袋に蓮の花が描かれている物は仏式専用ですね。

加えて、結果が善し悪しに関わらず行動や運命を共にすることを「一蓮托生(いちれんたくしょう)」といいますが、「托生」とは、仏教用語で、共に実を寄せて生きると言う意味です。

さらに、死んでからも、共に往生して、同じハスの花に仲良く身を託す事、すなわち、大変仲の良い夫婦の事を「蓮の台(うてな)に半座を分かつ」といいます。

「泥中の蓮」と言うことわざも有名ですね。
蓮の花は泥沼の中にあっても、それに染まることなく、清らかに咲くので、周囲の汚れた環境に左右される事無く、清廉潔白を保つという意味です。
「神聖」「清らかな心」と言う花言葉もここから由来するのでしょうか。

前述した大賀ハスは約2000年前のものだとか・・・。
その2000年前の種が現代に蘇って、無縁社会と言われる現代人に、無言で語りかけることは大変多いような気がします。

この時期は、蓮の花の観賞会や観蓮会が開催される所も多いようです。
最近客足が鈍って来た、周囲の人との人間関係が悪化してきた、と感じたら、早起きして、蓮の花を見て、心を清めるのも良いかもしれませんね。

7月・8月はお盆の月です。
心を清めてご先祖様の里帰りをお迎えする。
この気持ちこそ、全てに通じる「おもてなしの心」だと感じるわけです。


この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

67

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1369《幸運を呼ぶ「運盛り」のお勧め》

国土の7割以上を山で覆われている日本では、四季折々の山の様子を人に例えて非常におおらかな表現をしています。...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1368《二十四節気の一つ「大雪」と「イルミネーション」》

最近公民館、女性大学、地域、教育委員会、諸団体等からの「年中行事」に関する講演依頼が増えてきました。10日は...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1367《大切にしたい服装のマナー》

「クールビズ」や「ウオームビズ」が浸透したせいで、服装もかなりカジュアルになり、個性が尊重されるようになり...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1366《子どもにマナーを教えることができますか?②》

この度文部科学省の問題行動調査で、全国の国公私立の小中高、特別支援学校において「いじめ」が224540件発...

[ 親に身につけていただきたいマナー ]

マナーうんちく話1365《幸運を呼ぶ心の持ち方・過ごし方》

「笑う門には福来る」。「上方いろはかるた」に登場する一句です。最新の研究では「作り笑顔」でも、肉体的...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ