コラム

 公開日: 2013-07-01 

マナーうんちく話563≪文月と短夜の頃と半夏生≫

今日から7月。
陰暦では、7月のことを「文月(ふみづき)」といいますが、これは七夕の日に、短冊に文字や歌を書いて、書道や習い事などの上達を祈念した行事に由来すると言う説が有力です。

さらに「文月」の他に、「七夕月」、女郎花(おみなえし)月とも呼びます。
7月は色々な呼称が有りますが、海開き、山開きが行われ夏到来です。

ところで、「八十八夜」や「入梅」のように雑節の一つですが、夏至から11日目は「半夏生(はんげしょう)」です。

「半夏生」と呼ばれる植物が、この時期に花を咲かせるから、このように呼ばれます。また、この植物は、花の近くの葉の一部が白くなり、それが大変目立つので「半化粧」とも言われます。

ちなみに「半夏生」という植物は、田舎ではごくありふれた花ですが、同じ時期に「カラスビシャク」と呼ばれる薬草が生えます。
このカラスビシャクの漢名も「半夏」と呼ばれるので、ややこしいですね。
カラスビシャクも、畑に生える、ごくありふれた草です。

それはともかくとして、この頃になると、殆どの農家では、田植えが無事終わり、しばし身体休めができる頃です。
南北に長い日本では、地域によっては、これから田植えが始まる所もあります。

さて、俳句の世界では、春夏秋冬、それぞれの季節感を表現した「季題」が有ります。

秋は夜長(よなが)ですが、夏は「短夜(みじかよ)」と表現し、夏の夜の短い感じを意味します。

6月21日の夏至の頃が、夜が最も短いので、「短夜」と言う表現は、まさに的を射ていますね。

加えて、春は「日永(ひなが)」で、冬は「短日(たんじつ)」と表現します。

ところで、まだ照明器具が乏しかった頃、夜の明かりは、既にコラムでも触れましたが、せいぜい行燈だったわけですね。

しかし、それさえ、ままならぬ人も多かったわけですから、暗闇に覆われた夜は、さぞ恐ろしかったのではないでしょうか?

普通に考えればそのようになりますが、実は恐ろしい事ばかりでも無かったようです。
どういうことか想像付きますか?

つまり、男と女が、つかの間の逢瀬を楽しむ時でも有ったわけです。
逢瀬とは、大変古い言葉でピンと来ないかもしれませんが、愛しあう男女が密かに会うことです。

つまり「逢引」の事です。
逢引がピンと来なかったら「密会」でどうでしょうか。

間もなく七夕ですが、七夕と言えば、織姫と彦星が、年に一度の逢瀬を楽しむロマンが有名ですが、昔の人の方が情熱的だったのでしょうか・・・。

ロマンも良いですが「半夏雨(はんげあめ)」と言って、多雨に見舞われる頃でもあります。今では、俳人など特定の人を除いては、先ず知られてない言葉ですが、昔の人は殆どの人が農業に従事していたので、警戒した頃でも有ります。
大雨による被害が有りませんように・・・。

今日から一年の後半のスタートです。
「千里の道も一歩」からと言います。
最初の一歩を、身も心も元気で歩んで下さい。







この記事を書いたプロ

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

マナー講師 平松幹夫

岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL:090-4573-1062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●●テーブルマナーの本当の大切さが理解できました●●洋食のマナーには自信が有ったので参加しましたが、今回平松先生の講座を受講して「目からうろこ」と言う言葉をす...

出前講座

■絶対聴きたい!《女性会・女性部向け》厳選講座のご案内!商工会、法人会、各種団体の女性部会から、婦人会、地域、企業、サークルまで幅広く対応できる人気講座です...

 
このプロの紹介記事
マナーと自分磨きを指南する平松幹夫さん

美しいマナーを身につけてハッピーな人生を!(1/3)

「マナーは相手への思いやりを表現するためのスキル。形だけでなく、そこに込められた意味を理解したうえで身に付けることで、人間関係を良好にし、心の豊かさを取り戻せると思うのです」と、穏やかな物腰で語りかける平松幹夫さん。マナー講師、講演会講師と...

平松幹夫プロに相談してみよう!

山陽新聞社 マイベストプロ

講演・セミナーが大好評!老若男女をキラキラ魅せるマナー講師

所属 : 人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション
住所 : 岡山県和気郡和気町父井原824番地 [地図]
TEL : 090-4573-1062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-4573-1062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫(ひらまつみきお)

人づくり、生きがいづくりプロジェクトの岡山ハッピーコミュニケーション

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マナーうんちく話1366《子どもにマナーを教えることができますか?②》

この度文部科学省の問題行動調査で、全国の国公私立の小中高、特別支援学校において「いじめ」が224540件発...

[ 親に身につけていただきたいマナー ]

マナーうんちく話1365《幸運を呼ぶ心の持ち方・過ごし方》

「笑う門には福来る」。「上方いろはかるた」に登場する一句です。最新の研究では「作り笑顔」でも、肉体的...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1364《日本人なら知っておきたい12月の歳時》

師走の声を聞くようになると、街行く人達の装いが急に真冬並みになり、木枯らしと共に「山装う頃」から一気に「山...

[ 歳時記のマナー ]

マナーうんちく話1363《美を磨くといいこといっぱいやってくる》

美しい物を観て気分が悪くなる人は殆どいないでしょう。人間は本能的に美しいものを好む習性が有るかもしれませ...

[ 日常生活におけるマナー ]

マナーうんちく話1362《仕事やプライベートで不安が生じた時に考えていただきたいこと》

旧暦では10月の事を「小春」といいます。新暦では11月から12月の始め頃ですが、日頃の寒さが打って変わっ...

[ 日常生活におけるマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ